演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

頸部食道癌に対するIMRT(強度変調放射線治療)併用化学放射線療法の5例の検討

演題番号 : P8-10

[筆頭演者]
辻本 彰子:1 
[共同演者]
廣中 秀一:3、杉田 統:1、新井 裕之:1、喜多 絵美里:1、中村 奈海:1、相馬 寧:1、鈴木 拓人:2、須藤 研太郎:1、中村 和貴:1、三梨 桂子:3、原 太郎:2、傳田 忠道:1、山口 武人:1

1:千葉県がんセンター 消化器内科、2:千葉県がんセンター 内視鏡科、3:千葉県がんセンター 臨床試験推進部

 

【背景】頸部食道癌は、周囲に気管などの重要臓器が位置していることから手術が難しく、さらに咽頭喉頭食道摘出手術の大きな手術侵襲に加え、失声と言った著しいQOLの低下を招く。近年、化学放射線療法が行われるようになってきているが、2008年 頸部食道癌に対するIMRT(intensity-modulated radiation therapy)が保険承認されたことで、化学放射線療法の更なる治療成績の向上や合併症の軽減が期待できる。【目的】頸部食道癌に対するIMRT併用化学放射線療法を施行した5例の安全性と有効性を探索的に検討する。【方法】対象は、2010年4月から2013年3月までに当院で頸部食道癌と診断され化学放射線療法を施行した19例中、IMRT併用根治的化学放射線療法を施行した5例。化学療法のスケジュールは、FP療法(5-FU:700-1000mg/m2/day,day1-4、CDDP;70-75mg/m2/day,day1、q4w)、NF療法(Nedaplatin:90mg/m2/day,day1、5-FU:800mg/m2/day,day1-5、q4w)であり、IMRTは60Gy/30回の照射を行った。StageはUICC第7版、効果判定基準は食道癌取扱い規約第10版、有害事象はCTCAEv4.0に従った。【結果】患者背景は、男/女:3/2例、年齢中央値(範囲):71(53-81)歳、Stage IIIA/IIIC/IV:1/3/1例であり、StageIV症例は鎖骨上窩リンパ節転移のみであった。組織型は全例扁平上皮癌であり、PEG造設は治療前/中/後:1/1/1例であった。化学療法はFP/NF療法:3/2例に投与され、治療経過中、1例はgrade3の口腔粘膜炎により放射線療法を56Gyで中止したが、残りの4例は60GyのIMRTを完遂した。治療効果はCR/PR:3/2例であり、無増悪生存期間は266/575/294/134/450日、全生存期間は322/575/385/252+/450日であった。Grade3の有害事象は、口腔粘膜炎(2例)、放射線性皮膚炎(1例)、食欲不振(1例)、白血球減少(1例)、好中球数減少(1例) 、肺臓炎(1例)を認め、Grade4は血小板数減少(1例)を認めた。【結論】頸部食道癌に対するIMRT併用化学放射線療法は口腔粘膜炎が高い傾向が見られたが、IMRTの治療完遂割合は高かった。今後、更なる症例集積が必要である。

キーワード

臓器別:食道

手法別:集学的治療

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