演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

根治的化学放射線治療が施行された食道癌患者におけるリンパ節転移部位の検討

演題番号 : P8-8

[筆頭演者]
野村 基雄:1 
[共同演者]
小森 梓:1、成田 有季哉:1、上垣 史緒理:1、新田 壮平:1、山口 和久:1、村山 巌一:1、谷口 浩也:1、門脇 重憲:1、高張 大亮:1、宇良 敬:1、安藤 正志:1、古平 毅:2、丹羽 康正:3、室 圭:1

1:愛知がんセ中央病 薬物療法部、2:愛知がんセ中央病 放射線治療部、3:愛知がんセ中央病 内視鏡部

 

【背景】本邦における食道癌のstage分類は、食道癌取扱い規約第10版とAJCC-TNM第7版がある。主な違いはN分類であり、取扱い規約では領域リンパ節 (LN)群で規定され、AJCC-TNM分類はLN転移個数で規定されている点である。取扱い規約の領域LN群は、手術症例における領域LN転移の占拠部位の予後を基に設定された。一方、化学放射線治療 (CRT)が施行された食道癌における取扱い規約の領域LN群および部位と予後に関する検討の報告はない。【目的】根治的CRTが施行された食道癌において、腫大LNの食道癌取扱い規約第10版における領域LN群および部位と予後の関連性を検証することである。【方法】2003年1月~2012年4月に、1)胸部扁平上皮食道癌、2)stage II-IVa (取扱い規約)、3)根治的CRT、4)同時併用化学療法のレジメンが5-FU製剤+白金製剤、5)総線量50Gy以上が照射された、連続した食道扁平上皮癌患者217例を対象に腫大LNの領域LN群および部位に関して予後との関連性をretrospectiveに検討した。【結果】年齢の中央値は65歳 (範囲、39-82歳)、性別 (男/女): 187/30、観察期間の中央値は15.2ヶ月 (範囲、1.6-114ヶ月)、観察時点で129例が死亡していた。原発部位 (Ut/Mt/Lt): 49/120/48、T stage (1/2/3/4): 19/17/106/75、N stage (0/1/2/3/4): 26/32/104/48/7、Stage (II/III/IVa): 35/110/72であった。単変量解析の結果、年齢 (<65歳 vs.≧65歳)、性別 (男性vs. 女性)、T stage (T1-2 vs. T3-4)、取扱い規約N stage (N0 vs. N1-4)、#101LNの腫大の有無が有意な因子であった。原発部位および単変量解析で有意であった因子に対して、多変量解析を行った結果、T stage (T1-2 vs. T3-4)および#101LNの腫大の有無は独立した予後因子であった。【結論】遠隔転移のない根治CRTが可能なstage II-IVaの食道癌化学放射線治療患者において、性別、T stageおよび#101LNの腫大は独立した予後因子であった。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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