演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における胸部食道癌の周術期リハビリテーションの現状

演題番号 : P79-11

[筆頭演者]
秋山 有史:1 
[共同演者]
木村 祐輔:1、岩谷 岳:1、鴻巣 正史:1、藤原 久貴:1、肥田 圭介:1、西塚 哲:1、大塚 幸喜:1、新田 浩幸:1、柏葉 匡寛:1、佐々木 章:1、水野 大:1、若林 剛:1

1:岩手医科大学 外科学講座

 

【はじめに】胸部食道癌に対する手術は消化器癌の中でも手術侵襲が高度で,特に呼吸器合併症を発生するリスクが高い.当科では呼吸器合併症対策として外科医である主治医の判断で術後の早期離床を行ってきたが,開始時期と内容に統一がなく,リハビリの必要性に対する患者理解も十分とは言えなかった.そこで,ICU看護師,理学療法士を中心に呼吸器リハビリテーションプログラムを作成し,術前から積極的にチームが介入して周術期のリハビリテーションを開始した.【方法】術前に歯科医師による口腔内の評価を行い,口腔ケアを開始する.また,理学療法士による術前オリエンテーションの後に呼吸器リハビリを開始する.術後は手術当日は人工呼吸器下に管理し,翌日午前中に抜管を行う.午前中は呼吸訓練を開始し,午後に端座位から立位,歩行訓練と段階的にリハビリを施行する.歩行訓練の際は,作成した訓練中止基準の項目を評価しながら,安全に訓練を施行する.2病日以降は午前午後2回の歩行および呼吸訓練を継続し,4病日に一般病棟に移り活動範囲を拡大する.術後は6病日に食事を開始するが,嚥下障害を認める場合は嚥下リハビリのチームが介入し,速やかに評価と訓練を開始する.2012.10月から胸部食道癌に対する当科の標準術式である右開胸あるいは胸腔鏡下食道亜全摘,腹腔鏡補助下胃管作成,後縦郭胃管再建を施行した12例に早期リハビリテーションプラグラムを実施した.【結果】胸腔鏡下手術8例,右開胸手術3例.男性11例,女性1例.平均年齢65歳.立位によりめまいが出現し訓練を中止した1例を除き,11例(91.6%)で抜管当日の歩行が可能であった.呼吸器合併症は肺炎を1例(8.3%)みとめたが,再挿管を要する重篤な呼吸器合併症は認めなかった.【考察】他業種が介入したチームでプログラムを作成し,統一した術後のリハビリが安全に施行可能であった.今後は症例を集積し,プログラムの評価と見直しを検討する予定である.

キーワード

臓器別:食道

手法別:リハビリテーション

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