演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ClavienDindo分類を用いた食道癌術前化学療法後食道切除術に関する周術期合併症の検討

演題番号 : P79-8

[筆頭演者]
幕内 洋介:1 
[共同演者]
尾形 高士:1、岩崎 謙一:2、川邉 泰一:1、藤川 寛人:1、長 晴彦:1、吉川 貴己:1、立花 慎吾:2、逢坂 由昭:2、土田 明彦:2

1:神奈川県立がんセンター 胃食道外科、2:東京医科大学外科学第三講座

 

(はじめに)現在我が国ではJCOG9907の結果を受け、StagII/IIIの胸部食道癌に関して術前化学療法(Neo Adjuvant Chemotherapy:NAC)が推奨されている。今回、我々は当科で施行されたNAC+手術例(NAC群)と手術単独例(SA群)の周術期合併症に関し、Clavien-Dindo分類を用いてそのfeasibilityに関して検討した。(方法)2011年1月から2013年4月にかけ食道切除を受けた81例を対象とした。NAC群51例、SA群30例で、内訳は男性68例、女性13例、平均年齢は65.8歳であった。NAC群ではCDDP:80mg/m² Day1、5-FU:800mg/m² Day1~5を原則2コース施行後に食道切除術が施行された。周術期合併症に関し、縫合不全、肺炎、膿胸、吻合部狭窄、創感染、乳び胸、術後イレウス、術後出血、血栓症の各項目をClavien-Dindo分類を用いて評価した。(結果)両群間のBMIには差は無く(NAC群/SA群:21.38/21.99)、Clavien-Dindo分類GradeII以上の周術期合併症に関して検討した結果、縫合不全(NAC群:SA群=4例:5例、p=0.279)、肺炎(1例:1例、p=1.0)、膿胸(2例:0例、p=0.527)、吻合部狭窄(入院中発生0例:2例、p=0.134、退院後発生14例:11例、p=0.457)、創感染(3例:0例、p=0.291)、乳び胸(2例:0例、p=0.527)であり、NAC群とSA群の間にはいずれも有意差はみとめられなかった(Fisher's exact test、Chi-square test)。術後イレウス、術後出血、血栓症の発生は認められなかった。(結論)食道癌術前化学療法後において、Clavien-Dindo分類を用いた周術期合併症の発生は手術単独群と比較して有意に増加することなく、食道切除術は安全に施行できると考えられた。

キーワード

臓器別:食道

手法別:手術療法

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