演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

食道癌におけるCOX2発現と臨床病理学的因子との検討

演題番号 : P78-5

[筆頭演者]
石黒 秀行:1 
[共同演者]
木村 昌弘:1、岡田 祐二:1、佐藤 幹則:1、舟橋 整:1、松尾 洋一:1、高橋 広城:1、原 賢康:1、坂本 宣弘:1、小川 了:1、宮井 博隆:1、田中 達也:1、斉藤 慎一郎:1、溝口 公士:1、竹山 廣光:1

1:名古屋市立大学 消化器外科

 

(背景)食道癌は早期癌で根治術をしても、再発転移をしばしば経験する予後不良な疾患であり、その発癌のメカニズムを解明し、診断および治療への応用することが要求されている。(目的)食道癌切除標本について、COX2の発現と臨床病理学的因子の意義を検討した。(対象と方法)2000年から2007年までに当科で手術を施行し、食道癌切除標本133例を対象とし、切除標本におけるパラフィン包埋切片におけるCOX2の発現をCOX2の抗体を用い、免疫組織化学染色を行い、その発現と臨床病理学的因子(性差、年齢、T因子、N因子、stage、ly因子、v因子、予後)と比較検討した。(結果)COX2の陽性例は82例、陰性例は51例であった。COX2の発現は、女性に陽性例は多く、年齢とは相関を認めなかった。またT因子とは傾向はあったが有意差を認めず、N因子とも相関を認めなかった。StageとはI期とII-IV期の間に有意差を認めた。Ly、v因子とは相関を認めなかった。生存曲線に関してはCOX2陽性例で予後不良であった。(p=0.0014)多変量解析を行うと、独立した予後因子となった。(ハザード比3.584 信頼区間1.383-9.346)(考察と結語)食道癌の予後において炎症と栄養は重要な因子である。炎症に関与するCOX2がその予後に関与する可能性を示唆できた。COX2が予後因子として同定され、治療のターゲットとなる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:食道

手法別:基礎腫瘍学

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