演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ゾレドロン酸は、乳がん骨転移において骨関連事象の発生頻度を低下させているのか

演題番号 : P77-6

[筆頭演者]
木谷 哲:1 
[共同演者]
馬場 紀行:1、太田 道治:1

1:東京共済病院 乳腺科

 

【背景】乳がん骨転移に対しパミドロネートの投与により骨関連事象(Skeletal-Related Events: SRE)の発症頻度が低下し、ゾレドロン酸はパミドロネートと同等の効果を有することが臨床試験により示されている。そこで、当院での乳がん骨転移に対するゾレドロン酸の有効性について後方視的に検討した。【方法】2006年4月~2013年3月に当院にてゾレドロン酸の投与を開始し、それ以前に他のビスホスホネート剤の投与歴のない、乳がん骨転移症例83例を対象とした。【結果】投与開始時年齢の中央値は57歳、投与期間の中央値は22ヶ月であった。また、18例についてはデノスマブへの変更があった。SREの発現頻度は19.3%、物故者に限ると27.0%であった。SREの内訳は骨病変に対する放射線治療(13例)、病的骨折(2例)、脊髄圧迫症状(1例)であった。SREの発症時期は81.3%の患者で病状進行期に生じており、全身療法の効果とSRE発現の関連が示唆された。投与中止は50例で認め、その理由は病状の悪化が最も多く(31例)、クレアチニン上昇(9例)、顎骨骨髄炎(3例)、抜歯予定(2例)、転院(3例)、その他(2例)であった。【結語】乳がん骨転移に対しゾレドロン酸を投与することによりSREの発症頻度は低率となり、ゾレドロン酸が骨転移患者のQOLの維持に貢献していることが示唆された。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:支持療法

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