演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ビスフォスフォネート製剤+ホルモン治療を施行した乳癌骨転移症例の検討

演題番号 : P77-5

[筆頭演者]
中川 剛士:1 
[共同演者]
佐藤 隆宣:1、永原 誠:1、石場 俊之:1、杉原 健一:1

1:東京医科歯科大学 外科

 

【緒言】乳癌骨転移はLuminal A type(以下LA)に多いとされ、生命危機も伴わないため、ホルモン治療より開始されることが多い。ビスフォスフォネート製剤(以下BP)は骨関連合併症を減少させ、QOLの向上に有用とされる。BPはパミドロン酸とゾレドロン酸があるが、近年乳癌骨転移に対してはゾレドロン酸を投与するケースが多い。【目的】2004-2013年に当院で乳癌骨転移に対してビスフォスフォネート製剤+ホルモン治療(以下BP+H)を施行した20例のsubtypeや患者背景と予後、副作用を検討した。【結果】stageIV乳癌が13例、再発乳癌が7例。2006年以降は全例ゾレドロン酸を使用した(3例は以前にパミドロン酸治療歴を有する)。治療開始時に内臓器転移を有した症例は2例。骨転移部位は脊椎転移17例、腸骨転移2例。10例に前治療として化学療法を施行した。LAが17例、Luminal B typeが3例、HER2強陽性症例はない。BP+H施行期間は平均815日(62-3018日)であり、その間のホルモン治療数は1種類:16例、2種類:2例、3種類:2例。治療継続中が11例、治療終了は9例あり、理由は内臓器転移出現が6例、PDが1例、本人希望が1例、非定形骨折が1例。主な副作用はCre上昇2例(減量し投与継続)、前述の骨折が1例(デノスマブへ変更)。治療期間、全生存率ともにLAが有意に長い。【考察】LAではBP+Hで2年以上にわたり病勢コントロールが可能であった。副作用は非定形骨折を除き重篤なものはなく、加療に伴うQOLの低下は少ない。内臓器転移の出現により、化学療法へ移行するケースが多かった。【結語】生命危機を伴わないLAの骨転移を伴う進行再発乳癌に対して、BP+HはADLを損なわず、比較的長期間の治療が可能であった。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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