演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

炭酸泉足浴または牛車腎気丸による末梢神経障害緩和の検討

演題番号 : P77-1

[筆頭演者]
川端 京子:1 
[共同演者]
中野 妙子:2、光川 康子:3、川上 紀子:3、川尻 成美:4、高島 勉:4

1:大阪市立大学大学院看護学研究科 、2:大阪市立大学医学部附属病院看護部、3:大阪市立大学医学部附属病院薬剤部、4:大阪市立大学大学院医学研究科

 

目的:乳癌化学療法で用いるPaclitaxelの有害事象には、末梢神経障害が必発である。そこで、高濃度の炭酸泉足浴(以下、炭酸泉浴と略す)または牛車腎気丸の予防投与およびによる末梢神経障害緩和の効果を検討する。
方法:対象は大阪市立大学医学部附属病院外来化学療法センターに通院する乳がん患者で、術前化学療法でをPaclitaxel使用する患者、研究目的や方法に同意書を得たもの。方法は、介入期間は3カ月間、対象者を3群に分け、以下、3種類の方法をランダムに割り当て、3ヶ月間、継続実施を依頼した。牛車腎気丸群:牛車腎気丸を3回/日、食前に継続的に服用。炭酸泉浴群:炭酸泉足浴・手浴について38-40℃温水6リットルに「炭酸足浴剤」1包投入、完全に溶解し、15分間、毎日、都合の良い時間に実施足浴を実施。足浴の容器や「炭酸足浴剤」は事前に提供する。コントロール群:牛車腎気丸および炭酸泉浴を実施しない。評価方法:対象者の外来通院時に、化学療法開始前、4週、6週、8週、12週目に末梢神経障害の状況を体調評価、介入実施状況、しびれ調査票、サーモグラフィー、NCI-CTC(Vertion4.0)で評価する。
結果:現在まで3ヶ月間終了したのは18名で、炭酸泉浴群8名、牛車腎気丸群4名、コントロール群6名である。体調評価は対象者全員PS1。足のしびれについて、しびれありは11名(炭酸泉浴群4名、牛車腎気丸群4名、コントロール群は3名)、しびれなしは7名(炭酸泉浴群4名、コントロール群は3名)であった。足部のサーモグラフィーの結果では、しびれあり群の平均皮膚温度30.6度、平均中心温度31.2度、平均最高皮膚温度36.5度、平均最低皮膚温度25.8度で、しびれ有り群の平均皮膚温度30.1度、平均中心温度30.4度、平均最高皮膚温度36.3度、平均最低皮膚温度24.8度で顕著な差はなかった。NCI-CTCの評価では末梢神経障害がgrade2以下で3群に差はなかった。
考察:牛車腎気丸投与または炭酸泉足浴実施することが足部の末梢神経障害を緩和できるかどうか明確ではなかったが、炭酸泉足浴の方が足しびれの発症人数は少なかった。末梢神経障害の程度はgrade2以下であったことから、今後対象者数が増やし、検討する必要はあると考える。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:がん看護

前へ戻る