演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌術後補助化学療法FEC-DOC療法において投与順序は副作用に影響するか?

演題番号 : P76-13

[筆頭演者]
味八木 寿子:1 
[共同演者]
中村 力也:1、吉井 淳:1、岩瀬 俊明:1、辻村 秀樹:2、熊谷 匡也:2、山本 尚人:1

1:千葉県がんセ 乳腺外科、2:千葉県がんセ 腫瘍・血液内科

 

【はじめに】浸潤性乳癌の再発高リスク群に対して、Sequentialにアンスラサイクリン系(A)及びタキサン系薬剤(T)を用いた術後補助化学療法が確立されており、当科でもFEC100Χ4→DOC75Χ4のレジメンが採用されている。支持療法の進歩に伴い、消化器症状や血球減少といった副作用は比較的管理しやすくなったが、DOCの特徴的な副作用である皮膚障害や浮腫などはマネージメントに難渋する症例をしばしば経験する。そこで、当科ではDOCの副作用軽減を目的に、2013年1月よりDOC→FECに投与順序を逆にする試みを開始した。【対象・方法】乳癌術後再発高リスク群に属し、2013年1月から現在までに術後補助化学療法としてDOC→FECの順で治療を受けているTA群(現在10例)と、昨年の同時期2012年1月から9月までの期間にFEC→DOCの順で治療を受けたAT群(46症例)のそれぞれのDOC投与期間の有害事象に注目し比較検討した。【結果】DOCの投与中に延期・減量を要したのは、AT群3/46例(6%)、現時点でTA群0/10例(0%)であった。発熱性好中球減少症は、AT群13/46(23%)、TA群3/10(30%)と大きな違いはないが、G2以上の非血液毒性の発現率は、皮疹(とくに手掌・足底発赤知覚不全症候群)がAT群で52%であったのに対して、TA群では16%と低く、また浮腫、末梢神経障害もAT群でそれぞれ21%に認めているが、現時点でTA群では認めていない。【まとめ】術後補助療法に関して、タキサン先行レジメンはアンスラサイクリン先行レジメンと比較し、タキサンによる非血液毒性(皮膚障害、浮腫、末梢神経障害)が軽減される可能性がある。まだ現時点では症例数が少ないため、本学会までにさらに症例数を蓄積し検討して報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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