演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

術後20年以上経過した晩期乳癌再発症例の検討

演題番号 : P76-12

[筆頭演者]
片寄 喜久:1 
[共同演者]
齊藤 絵梨子:1、伊藤 誠司:1

1:市立秋田総合病院 乳腺・内分泌外科

 

【緒言】乳癌術後晩期に再発する症例は最近多くなってきている。ただ術後20年以上経過後に再発する症例は珍しく、その発生機序は未だ不明である。当科で経験した術後20年以上経過後に鎖骨上窩再発を来した3症例を経験したので報告する。【対象】当科で再発後加療を行った晩期再発 3症例。【検討項目・方法】初回手術時の組織型、病期、術式、術後療法、再発時の組織型、ホルモン受容体、HER2発現の有無、Ki-67 indexなどintrinsic subtypeを検討した。術後療法の選択、反応性に関しても検討した【結果】症例は60代が1例、50代が2例の3例。すべて初回手術時のsubtypeはLuminal Aであり、乳房切除と術後ホルモン療法が行われていた。再発部位はすべて患側鎖骨上窩であり、1名は縦隔内リンパ節まで転移が進展していた。治療法は全例、患部への外照射が行われ、遠隔転移を認めずホルモン感受性を有していたため、アロマターゼ阻害剤によるホルモン療法が再発後の治療として選択されていた。2例はホルモン療法に反応性があり、現在も継続中であるが、1例は増悪し現在タキサン系薬剤による化学療法が行われている。【考察】晩期再発の機序は明らかではないが、初回手術時の遺残癌細胞が休眠状態から活動性を有し、再発すると考えるのが一般的であろう。しかし術後療法を行っているにもかかわらず、viabilityを有し長期にわたって休眠状態を維持する機序は不明である。晩期再発事態は多いものではないが、今後予後が改善され長期癌生存者が増えるにつれ、その数は増加すると思われる。ATLA試験の結果からも、長期のホルモン療法が晩期再発を抑制する可能性もあり、今後Luminal typeの術後療法に関して、更に検討が必要と思われる。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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