演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行再発乳癌患者に対するフルベストラント投与症例の検討

演題番号 : P76-10

[筆頭演者]
森 克昭:1 
[共同演者]
内 雄介:1、一坂 俊介:1、石川 啓一:1、堂脇 昌一:1、藤田 晃司:1、菊永 裕行:1

1:日野市立病院 外科

 

【目的】閉経後ER陽性進行再発乳癌患者に対し当科では2012年1月より抗エストロゲン剤フェソロデックス(フルベストラント)を投与している.2012/1~2013/5に当科で投与した14症例について検討した.【方法】患者は54~98(平均72)歳女性,転移部位はリンパ節7/肝4/骨4/局所・軟部組織3/胸膜2/肺2例(重複あり)である.進行再発ホルモン療法として1st line 3例2nd line 5例,化学療法後の維持療法2例,いったん化学療法施行後にホルモン療法に戻った症例4例であった.投与方法は用法・用量通りで外来化学療法室にて全症例看護師が両側腰部中臀筋に筋肉注射とした.【結果】フェソロデックス投与サイクル数の中央値9(3-18,10サイクル以上6例),7/14例が現在も継続中.治療効果はCR0例,PR1例(1st line症例),SD9例(LongSD7例),PD4例であった(LongSDのうち化学療法の効果(CR/PR)維持が2例,放射線療法の効果(CR)維持が2例).結果的に10/14例に何らかの効果を認め,臨床的有効率(CBR=PR+LongSD)は57%(8/14)であった.有害事象として出血や硬結などは認めず疼痛も自制内,90代患者2例含め安全に投与可能であった.また注射部位周囲皮膚の掻痒感を2例に認めたがいずれも1か月以内に自然軽快,次コースでは認めずフェソロデックスが筋肉内ではなく皮内に入ったためと考えられた.【結語】フェソロデックスはER陽性進行再発乳癌に対し比較的良好な効果とQOL維持を示し有害事象もほぼ皆無であった.外来通院は4週に1回で投与時間も短く利便性も高い.また骨転移症例にはランマーク(4/4例に投与中)も4週に1回投与なので合わせやすい.超高齢者や化学療法施行後症例および他治療有効症例の維持療法として今後さらに期待できる薬剤と考えられた.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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