演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ホルモン感受性陽性進行再発乳癌に対するフルベストラントの使用経験

演題番号 : P76-9

[筆頭演者]
吉田 清香:1 
[共同演者]
大竹 徹:1、安田 満彦:1,2、渡邊 久美子:1、阿部 宣子:1、立花 和之進:1、村上 祐子:1、竹之下 誠一:1

1:福島県立医科大学  器官制御外科学講座、2:獨協医科大学大学付属病院 第一外科学講座

 

【緒言】フルベストラントは、selective estrogen receptor down regulator (SERD) に分類され、ERのdown regulation作用をもち、かつアゴニスト様作用のない新しいタイプの抗エストロゲン剤である。当院では進行再発乳癌15例についてフルベストラント投与を行っており、その使用経験について報告する。【対象】対象は2011年12月から2013年1月までにフルベストラント投与が開始された閉経後の進行再発乳癌15例。再発乳癌症例が14例、T4bN2M0 stageIIIBの局所進行症例が1例で、年齢は54歳~84歳(中央値64歳)であった。14例でER陽性、1例はEIA法でER陰性PgR陽性であった。HER2蛋白は14例で陰性、1例は不明であった。再発症例では、補助化学療法が7例、補助ホルモン療法が全例で行われていた。無再発期間は20ヶ月から148ヶ月(中央値96ヶ月)であった。前化学療法は6例で行われておりレジメン数は1から9レジメンであった。前内分泌療法は13例で行われており、レジメン数は1から4レジメンであった。フルベストラント投与時の標的臓器は骨転移5例、軟部組織4例、肺胸膜転移が5例、肝転移2例、原発巣1例(重複あり)であった。【結果】フルベストラント投与期間は13から67週(中央値29週)で、が1例、PRが2例、SDが6例(うちlong SDが4例)、PDが5例であった。奏功率は20%、clinical benefitは47%であった。無増悪期間中央値は51週であった。Grade2以上の有害事象はみられていない。【結語】ホルモン感受性陽性の閉経後進行再発乳癌に対するフルベストラント投与は、良好なclinical benefitが得られた。また、内臓転移を有する10症例のうち5例でSD以上の効果が得られており、肝転移症例2例中1例は投与期間67週でSD継続中である。本剤は内臓転移を有する再発乳癌でも有用性が期待される。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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