演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科の転移性乳癌におけるBevacizumab+Paclitaxel療法の有用性の検討

演題番号 : P76-2

[筆頭演者]
大地 哲也:1 
[共同演者]
神尾 孝子:1、神尾 英則:1、三浦 弘子:1、玉木 雅子:1、西澤 昌子:1、野口 英一郎:1、青山 圭:1、亀岡 信悟:1

1:東京女子医科大学 第二外科

 

【目的】当科における進行再発乳癌に対するBevacizumab(AVA)+Paclitaxel(PTX)の有用性を後方視的に解析・検討する。【対象および方法】対象:2012年1月から2013年3月までの間に当科にてAVA+PTX療法を施行した進行再発乳癌患者15例。評価項目:奏功率(ORR)、クリニカルベネフィット率(CBR)、有害事象。【結果】年齢中央値は53歳(37-65)で、PS1が9例、PS2が6例だった。内臓転移は11例(73%)に認めた。ER陽性HER2陰性乳癌が9例、ER陰性HER2陰性乳癌が4例、ER陰性HER2陽性乳癌が1例、ER陽性HER2陽性乳癌が1例だった。前化学療法治療レジメン数の中央値は3(1-7)で、タキサン系既治療は13例(87%)だった。AVA+PTX療法のサイクル数の中央値は5(2-10)だった。 抗腫瘍効果は、CR0例、PR8例、SD3例、PD2例、評価不能2例で、ORR53.3%、CBR73.3%だった。ORRを背景因子別に検討すると、ER陽性HER2陰性群は55.6%、ER陰性HER2陰性群は50.0%であり、サブタイプ間で大きな差はなかった。前化学療法治療レジメン数3以下群は70%、4以上群は20%であり、前化学療法治療レジメン数が少ない方が高いORRを得た。内蔵転移あり群は45.5%、内蔵転移なし群は75%で、内蔵転移を有する症例でも約半数に奏功し、一例は全脳照射後の遺残脳転移巣へ奏功した。タキサン系既治療13例のうち8例(61.5%)が奏功した。CTCAEグレード3以上の有害事象は、発熱性好中球減少2例、末梢神経障害1例だった。今回、3例は皮膚潰瘍病変を伴ったが、難治出血は認めなかった。【まとめ】 Bevacizumab+Paclitaxel療法はORR53.3%、CBR73.3%だった。有害事象はマネージ可能だった。サブタイプやタキサン前治療歴に関わらず効果が期待できるが、前化学療法治療レジメン数が少ない方がより高いORRを得た。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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