演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行再発乳癌に対するpaclitaxel+bevacizumabの使用経験

演題番号 : P76-1

[筆頭演者]
中川 剛士:1 
[共同演者]
上田 浩樹:2、杉本 斉:2、小田 剛史:3、石場 俊之:1、西岡 良薫:2、安野 正道:3、佐藤 隆宣:1、永原 誠:1、杉原 健一:1

1:東京医科歯科大学 外科、2:草加市立病院 外科、3:都立広尾病院 外科

 

【緒言】進行再発乳癌に対するpaclitaxel+bevacizumabは奏効率が高く、病勢コントロールに有用である。しかし、有効性の高いsubtypeや患者背景に関しては未だコンセンサスは得られてない。【目的】2011/10-2013/4までの間に、当院および関連病院にて進行再発乳癌に対してpaclitaxel+bevacizumabを施行した17例の患者背景、subtype、前治療等の点から奏効率、副作用について検討する。【結果】年齢は40-70歳(平均58.5歳)。投与サイクル数は1-11。再発乳癌が7例、stageIVが7例、stageIIIが3例(T4d:1例、T4b:1例、手拳大腋窩リンパ節転移1例)。LuminalA/LuminalB/HER2/TN=9/5/1/2例。タキサン投与歴あり5例。前化学療法治療歴(再発後)は0/1/2/6=10/5/1/1例。導入理由はTrastuzumab投与後のsalvage:1、1st化学療法:10例(うちホルモン治療failure:6例)、前治療PD(またはanthracycline後)が6例。臨床効果CR/PR/SD/PD=3/6/4/4例。特にT4または潰瘍形成を伴う局所再発症例は7例あったが、CRが1例、PR5例SD1例であり、うち2症例は手術を施行した。また手術不能症例も、潰瘍に伴う浸出液の減少を認め、管理が容易になっている。 副作用は、好中球減少G3:4、高血圧G2:3、G3:4、蛋白尿:G2:2、末梢神経障害G1:12、中止を要する副作用は下部消化管出血1、鎖骨下静脈血栓1。投与は7例で継続しており、腫瘍増大に伴う中止が8例、副作用による中止は2例(下血、血栓)であった。【考察】 施行症例の多くは、潰瘍形成を伴うものと、ホルモン治療failure後の1st化学療法での使用であったが、比較的奏効率は高く、良い適応と思われた。HER2症例に対するsalvage使用は今後の症例の蓄積を要する。一部継続困難な副作用を生じたが、使用中止を適切に判断することにより次治療への移行はスムーズに行えた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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