演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌におけるセンチネルリンパ節転移と臨床病理学因子、およびKi67との関連

演題番号 : P75-10

[筆頭演者]
小山 諭:1 
[共同演者]
坂田 英子:1、辰田 久美子:1、長谷川 美樹:1、利川 千絵:1、萬羽 尚子:1、五十嵐 麻由子:1、若井 俊文:1

1:新潟大学大学院 消化器・一般外科

 

【目的】乳癌手術において、センチネルリンパ節生検はstage IIまでの原発性乳癌では標準手技となっている。臨床的N0症例が対象となるが、そのうち25%前後にリンパ節転移が見つかることが報告されている。センチネルリンパ節転移陽性と関連する因子として、従来より腫瘍径や核異型度などがあげられてきたが、最近はホルモン感受性およびHer2発現で分類されるsubtypeとの関連も報告されている。今回、当科における乳癌センチネルリンパ節生検例での転移と臨床病理学因子、subtype、およびKi67との関連を明らかにすることを目的とした。【方法】2003年1月〜2012年4月の当科原発性乳癌手術施行例のうち、センチネルリンパ節生検を施行した浸潤癌症例を対象にセンチネルリンパ節転移の有無と、腫瘍径、T-stage、組織型、核異型度、リンパ管侵襲、静脈侵襲、ホルモン受容体発現、Her2発現、ER,PgR,Her2発現による subtype分類(Luminal A, Luminal B、Her2、Triple negative)、及びKi67などの臨床病理学的因子との関連を検討した。また、統計学的検討はχ2検定、Mann-Whitney検定を用い、p<0.05を有意とした。【結果】該当期間の対象例は343名、全例女性で平均年齢は55.9才 (中央値56才)であり、そのうち79例 (23%)にセンチネルリンパ節転移を認めた。センチネルリンパ節転移陽性例では転移陰性例に比し有意に腫瘍径が大きく (p<0.001)、また、T-stageでもT1〜T3で転移陽性例の分布に有意差を認めた (p<0.05)。センチネルリンパ節転移の有無はリンパ管侵襲、静脈侵襲、および組織型と有意な関連を認めたが(p<0.05)、核異型度やホルモン受容体発現、Her2発現、subtype分類との関連は認められなかった。しかし、Ki67発現はセンチネルリンパ節転移陽性例で陰性例に比し有意に低値であった(p<0.05)。【結語】乳癌センチネルリンパ節生検において、腫瘍径や脈管侵襲、組織型はセンチネルリンパ節転移の危険性を予測する因子であるが、Ki67も考慮する価値がある。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:その他

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