演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌においてOncotype DX検査が省略できる臨床病理学的特徴の検討

演題番号 : P75-2

[筆頭演者]
川端 英孝:1 
[共同演者]
小林 蓉子:1、櫻井 翼:1,5、岩谷 胤生:1、田村 宜子 :1、門脇 正美:1、三浦 大周:1、中澤 英樹:1,5、下村 昭彦:2、高野 利実:2、木脇 圭一:3,4、藤井 丈士:3

1:虎の門病院 乳腺内分泌外科、2:虎の門病院 臨床腫瘍科、3:虎の門病院 病理科、4:がん研究所病理部、5:中澤プレスセンタークリニック

 

<背景> Oncotype DXはリアルタイムPCRをベースにした検査法で、ER陽性、HER2陰性タイプの乳癌の予後と化学療法の効果を予測するツールであるが、高額自費診療が実用におけるネックとなっている。このためこの検査がより有用な群と、追加の情報が乏しい群をあらかじめ予測することの臨床的意義は大きい。<対象と方法>対象は2007年7月から2013年4月までに当院でOncotype DX検査が実施された113例とし、RS値と年齢、腫瘍径、リンパ節転移の有無、ERレベル(Allred Score)、PRレベル(Allred Score),Ki67(MIB1 index) ,HG (Nottingham grade)との関連を評価した。その上で一般的にRSと相関するとされるHG、PR、Ki67によってA群:HG=1、PR≧5(AS)、Ki67≦10のすべてをみたす群 C群:HG=3、PR<5(AS)、Ki67>10のすべてをみたす群 B群:それ以外の群に分け、A群が確実にRS低値に振り分けられ、C群が確実にRS高値に振り分けられるかを検討した。これはK. H. Allisonらが提唱したアルゴリズム(Breast Cancer Res Treat 2012,131:413-424)に準じた検討である。<結果>対象症例113例のうちlow RS(0-17) 63例、intermediate RS(18-30) 47例、high RS(≧31)3例に分類された。各臨床病理学的要素のなかでRS値と年齢、腫瘍径、リンパ節転移の有無、ERレベルは相関を認めず、PRレベル(p=0.006)、Ki67(p=0.003) 、HG(p=0.059)とは相関あるいはその傾向を認めた。A群32例はRS1~25に分布し、RS値22以下が32例中31例(97%)であった。B群のRS値は6~32に幅広く分布した。C群は3例のみで、RS値は30,36,44であった。<まとめ>NG=1, PR(AS)≧5, Ki67≦10をすべて満たす群はRS低値、HG=3、PR<5(AS)、Ki67>10のすべてをみたす群はRS高値が予想され、Oncotype DX実施の意義は少ない。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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