演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

アバスチン投与にて胸壁欠損が悪化した乳癌術後胸壁再発の1例

演題番号 : P74-16

[筆頭演者]
江口 裕可:1 
[共同演者]
喜島 祐子:1、平田 宗嗣:1、吉中 平次:1、新田 吉陽:1、野元 優貴:1、中条 哲浩:1、有馬 豪男:1、夏越 祥次:1

1:鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科

 

【はじめに】Bevasizumab(BV)による治療中に再発胸壁病巣の脱落により胸壁欠損が悪化した1例を経験したので報告する.【症例】48歳女性.左乳癌(ER-, PgR-, HER2 2+, FISH増幅)に対しAC,Weekly PTX+Trastuzmab(Tr)のNAC後、Bt+Ax施行.t1bn1M0 stageIIB, ER-, PgR-, HER2 1+,n:2/10.術後胸壁照射、Tr施行.2011/6 左胸壁皮膚再発に対しLap+Cap療法, Gem療を順次投与したが前胸部病変の拡大、潰瘍形成が認められPTX+BV療法を開始.4kur終了後左胸壁潰瘍はさらに拡大・深部へ浸食し,胸筋は完全欠損した。肋骨が一部露出し,第2~4肋間での内胸動静脈穿通枝からの出血を認めた.胸壁欠損の悪化およびPD(多発肺病変)にて,Eribulin療法開始した.局所病変の拡大は認められたものの,4週後には胸壁欠損部分の肉芽増生が認められ,内胸動静脈穿通枝からの出血は消失した.その後肺病変全身状態が悪化し,2012/9永眠された.【結語】BVによる血管新生阻害により腫瘍とともに壊死した部分の再生が行われず,胸壁潰瘍が急激に拡大し,胸壁欠損となったと思われる.露出病変を有する患者では,BV投与時は,出血等の副作用のほかに急激な潰瘍拡大に留意する必要がある.

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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