演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性脊髄髄内転移(intramedullary spinal cord metastases, ISCM)を認めた乳癌の2例

演題番号 : P74-10

[筆頭演者]
仙田 典子:1 
[共同演者]
露木 茂:1、山口 絢音:1、有本 明:2

1:大阪赤十字病院 乳腺外科、2:大阪赤十字病院 消化器外科

 

ISCMは悪性腫瘍の中枢神経転移の1-2%と比較的稀であり、乳癌由来はそのうち10-15%と報告される。診断時に90%以上で他臓器転移を認め、症状の進行は急速で、脊髄症状出現後の生存期間は平均3、4ヶ月と報告されている。今回我々はISCMの2例を経験した。【症例1】35歳女性、ER(+) HER2(+) 進行乳癌(肺・肝・骨・リンパ節・卵巣転移)に対してPTX+CBDCA+HCPTによる治療を開始しPRを維持していたが、半年後に多発脳転移が出現し全脳照射施行、PRの効果判定を得たものの、治療開始1年後に頭痛を訴え右上下肢麻痺を認めMRIで頚髄転移と診断された。放射線治療後、タイケルブ+ゼローダによる治療を開始した。右上肢の麻痺は改善傾向を認めたが、1ヶ月後に腰痛が出現し新たに胸腰髄転移を認め同部位に放射線治療を開始した。【症例2】60歳女性、Triple Negative早期乳癌(pT1c pN0 M0, stage1)に対し手術、術後放射線治療、術後補助化学療法(FEC followed by DTX)施行、術後1年半で多発脳転移を含む多発肺・肝転移を認めた。全脳照射後、GEM + VNB加療中に右上肢のしびれを認めMRIで頚髄転移と診断された。左前胸部の皮膚転移も出現、肺肝転移の増悪も認めた。放射線治療とPTX + CBDCAによる治療を開始した。文献的考察を加え報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:集学的治療

前へ戻る