演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

テモゾロミド導入後における悪性神経膠腫に対するバルプロ酸の効果の検討

演題番号 : P72-16

[筆頭演者]
松田 良介:1 
[共同演者]
中村 光利:2、中澤 務:2、丸谷 明子:1、中瀬 裕之:1

1:奈良県立医科大学 脳神経外科、2:辻村病院

 

悪性神経膠腫の経過中、けいれん発作をきたす症例は多く各種の抗けいれん剤が使用されている。近年、バルプロ酸には抗腫瘍効果があるとの報告が散見され、特にテモゾロミドとの併用による相乗効果も報告されている。ただテモゾロミドと放射線併用療法におけるバルプロ酸の抗腫瘍効果についてはいまだなされていない。悪性神経膠腫に対しテモゾロミドによる化学療法と放射線治療を併用した症例におけるバルプロ酸の効果についてretrospectiveに検討を行った。2007年5月から2012年9月までの当院で治療を行った悪性神経膠腫52例を対象とした。病理診断の内訳は、glioblastoma42例、anaplastic astrocytoma6例、anaplastic oligodendroglioma4例であった。52例中37例で抗けいれん剤が使用されており、その内16例でバルプロ酸が使用されていた。症例全体の平均生存期間中央値は28カ月であった。バルプロ酸使用群と非使用群の2群間で検討をおこなったが、使用群で有意に生存期間の延長が認められた(P<0.05)バルプロ酸は、悪性神経膠腫患者におけるテモゾロミド併用症例において抗腫瘍効果を発揮する可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:その他

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