演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性脳腫瘍における浸潤形態と再発について

演題番号 : P72-8

[筆頭演者]
宮北 康二:1 
[共同演者]
成田 善孝:1、大野 誠:1、有田 英之:1、米澤 元樹:1、吉田 朗彦:2、福島 真太郎:2、渋井 壮一郎:1

1:国立がん研究センター中央病院 脳脊髄腫瘍科、2:国立がん研究センター中央病院 病理科

 

【はじめに】これまでに、転移性脳腫瘍の周囲脳への浸潤が、手術症例の約60%で観察されることを報告した。この周囲脳への浸潤の有無が、臨床経過における再発を含めた治療経過にどの程度の影響があるかを検討した。【方法】国立がん研究センター中央病院において、2002年1月から2005年2月までに開頭手術にて得られた組織で、浸潤形態を検討した34症例のうち、手術での全摘出後に標準治療である全脳照射を行い、再発を含めた予後情報が検討可能な22例を対象とした。組織学的な浸潤例、非浸潤例はともに11例ずつであった。病理組織診断は、肺がん10例、悪性黒色腫5例、乳がん3例であり、大腸癌、腎癌、子宮体癌、甲状腺癌がそれぞれ1例ずつであった。【結果】経過観察中、摘出腔を中心とした、局所再発は、浸潤例で6例、非浸潤例で1例であったが、播種を含めた他の部位の再発を合わせると、それぞれ9例、4例であった。再発期間までの中央値は、それぞれ11カ月、35か月であった。【考察】転移性脳腫瘍症例で境界が明瞭である非浸潤例では、浸潤例に比較して、確実な手術切除、それに引き続く全脳照射により、有効な治療効果が期待できると思われた。一方で、浸潤例においては、再発頻度が高く、摘出腔の再発、播種再発などの経過観察における細心の注意と、再発時における適切な対処が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:手術療法

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