演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

手術不能の大きな転移性脳腫瘍に対する寡分割定位照射第2相試験

演題番号 : P72-7

[筆頭演者]
田部井 勇助:1 
[共同演者]
野村 竜太郎:1、佐藤 健吾:1、鈴木 一郎:1、村井 太郎:2、帯刀 光史:2、太田 誠史:2,5、岩田 宏満:3、奥村 輝文:5、鈴木 啓史:5、高橋 弘:4

1:日本赤十字社医療センター 脳神経外科、2:社会医療法人社団 東京石心会 新緑脳神経外科、3:名古屋市立西部医療センター名古屋陽子線治療センター、4:医療法人景雲会春日居サイバーナイフリハビリ病院、5:津島市民病院

 

手術不適応な転移性脳腫瘍に対する治療は、3-4cm以下で4個以下の場合、全脳照射(WBRT)、全脳照射+定位放射線治療(WBRT+SRS)あるいは定位放射線治療単独(SRS)が推奨されているが標準治療は確立していない.SRSにおけるサイズ別の有効性及び安全性を検討したRTOG9005では、長径2cm以下:辺縁線量24Gy/1fr、2-3cm:18Gy/1fr、3-4cm:15Gy/1frの処方線量を用い、生存率に差はないものの12ヶ月局所制御率は2cm以下の病変では85%に対し、2-3cm、3-4cmの病変では、49%、45%と2cmを超えるSRSの成績は満足のいくものでなく18Gy/1frの線量は不足していると考える.しかし3cmを超える転移性脳腫瘍に対するSRS後19%にGrade3以上の神経学的増悪を認めた報告もあり単純な線量増加は難しい.一方10cc以上で手術不適応な43例に対し30Gy/3fr寡分割照射を行った後方視解析では、生存期間中央値8.8ヶ月でGrade3以上の有害事象を認めなかった。サイバーナイフによる寡分割照射は有害事象を回避しながら抗腫瘍効果を上げることが期待されるが、前向きの臨床試験がないことから、手術不適応の大きな転移性脳腫瘍に対するサイバーナイフによる寡分割照射の有効性、有害事象を明らかにするため本試験を計画した. 本試験は20歳以上、4個以内の転移性脳腫瘍で、最大病変の長径が2-5cm、大脳または小脳病変、KPS70以上、放射線治療および手術の既往がない症例を対象とする.治療方法は、腫瘍長径2-3cm (4cc-15cc):30Gy/3fr、3.0cm-5.0cm (15cc-65cc):35Gy/5frでサイバーナイフ寡分割照射を施行し、許容総治療期間は14日以内とする. 化学療法や全脳照射は併用しない.主評価項目は、6ヶ月生存割合、副次評価項目は、12ヶ月生存割合、Performance status 悪化割合、Barthel index改善割合、有害事象、局所制御割合、頭蓋内遠隔再発割合.予定登録患者数:90名、登録期間:3年、追跡期間:18ヶ月、総研究期間:4.5年として、2012年12月よりサイバーナイフ4施設の共同研究として現在登録中である。本試験の概要と進捗を報告する.

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:放射線治療

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