演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

悪性神経膠腫に対する樹状細胞療法

演題番号 : P72-2

[筆頭演者]
前島 信也:1 
[共同演者]
酒井 圭一:2、長谷川 博雅:1、宇田川 信之:1、下平 滋隆:3

1:松本歯科大学 、2:信州上田医療センター、3:信州大学

 

はじめに:悪性神経膠腫に対してWT1を腫瘍特異抗原とした樹状細胞療法を実施した。対象・方法:標準的治療に抵抗性で、HLA-A*24:02またはA*02:01アレル保有の悪性神経膠腫10例を対象とした。樹状細胞は末梢血単球からGM-CSF,IL-4存在下に未熟樹状細胞に誘導、さらにOK-432、PGE2にて刺激し成熟樹状細胞へと誘導して、1x107個の樹状細胞にWT1ペプチドをパルスした。両側腋窩の皮内に1から2週間隔で7回の投与を1コースとした。抗腫瘍効果をRECIST基準、免疫誘導をHLAテトラマー法にて評価した。またWT1蛋白発現を免疫組織化学的検出で半定量的に評価した。結果:抗腫瘍効果はPR2例、SD3例で、病勢コントロール率は50%であった。この安定化効果が認められた5例ともWT1特異的細胞傷害性T細胞の誘導と考えられる末梢血反応を認め、かつ免疫組織化学的検出においてWT1蛋白の細胞質での発現を認めた。なお重篤な有害事象は認めなかった。考察:治療抵抗性の悪性神経膠腫に対する腫瘍特異抗原WT1を標的とした樹状細胞療法は、安全で抗腫瘍効果を認める。WT1蛋白発現が細胞質に陽性で、特異的細胞傷害性T細胞の増加があることが、本治療の最適化を目指す条件になると考えられた。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:免疫療法

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