演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

眼脳リンパ腫症候群:眼科医と脳腫瘍医の連携が予後改善に寄与する

演題番号 : P72-1

[筆頭演者]
秋元 治朗:1 
[共同演者]
中島 伸幸:1、河野 道宏:1、木村 圭介:2、臼井 嘉彦:2、後藤 浩:2

1:東京医科大学 脳神経外科学、2:東京医科大学 眼科学

 

(はじめに)ぶどう膜炎で発症する眼球内リンパ腫は、高率に脳内リンパ腫を続発することが知られている。我々は眼科にてリンパ腫と診断された時点で、定期的なMRIスクリーニングを開始、脳内リンパ腫を早期診断することの臨床的意義を検討した。(対象・方法)41例の眼内リンパ腫に対し、脳MRIを3ヶ月毎に施行、病変出現を確認した時点でリンパ腫診断の為の傍証を検索し、安全に生検し得る部位の場合は病理診断を得ている。早期より大量Methotrexate(MTX)を基盤とした化学療法を3 cycle施行し、不応性の場合は全脳30Gyを基盤とした放射線照射を追加した。(結果)31例(75.6%)に中央値9ヶ月の期間で脳内リンパ腫が発生した。男性8例、女性23例で、年齢中央値は68歳であった。22例は無症候、残りの9例も軽微な症状でありPS 0が殆どであった。MRI上の特徴的所見、髄液中Beta2-MG高値、細胞診陽性、IMP-SPECT陽性などの所見から脳内リンパ腫と診断した症例が多く、生検例は11例に留まった。初期治療として5例にRituximabを併用、13例に放射線治療を併用した。他院に救急搬送された1例を除いた30例で、初期治療後にCRが得られた。11例に再発を認め、再度大量MTX療法を施行、中央値63ヶ月のフォローアップにて生存期間中央値83ヶ月を得た。(考察・結論)眼科医と脳腫瘍医が連携し、眼脳リンパ腫病態に対して早期診断、治療を施すことにより、良好な治療成績を示す事が出来た。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:集学的治療

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