演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Capecitabine、Capecitabine/Oxaliplatin療法における自覚症状の有害事象発現状況

演題番号 : P71-20

[筆頭演者]
丸山 昌広:1 
[共同演者]
横井 佳博:2、澤柳 智樹:2、金子 猛:2、板垣 千華:1、綿引 洋一:2

1:新城市民病 薬局、2:新城市民病 外科

 

【背景】大腸がん化学療法において繁用されるフッ化ピリミジン系抗がん剤は、臨床効果の同等性により静注から経口投与に変わりつつある。しかし、同じ系統の内服抗がん剤でも有害事象の発現状況は異なっている。【目的】フッ化ピリミジン系経口抗がん剤のCapecitabin(以下Cape)の単独療法または、Oxaliplatin(以下l-OHP)との併用療法において、自覚症状の有害事象の発現状況について検討を行った。【方法】2009年5月1日から2013年3月31日までの間、新城市民病院外科において、Cape単剤療法またはl-OHPとの併用化学療法を開始した患者について、発現した自覚症状の有害事象の症状、グレード、発現時期について、診療録より調査を行った。【結果】調査期間中、23症例が調査対象となった。患者の平均年齢は69.1±7.0歳、男性17名、女性6名であった。治療レジメンと治療クール数はCape単独療法が12症例で5.3±3.2クール、Cape/l-OHP併用療法が8症例で6.6±2.3クール、Cape単独療法からl-OHP併用療法が1症例で16クール、併用療法からCape単独療法が2症例で6クール、11クールで、これらのうち3症例はBevacizumabとの併用であった。相対薬物強度はCapeが0.758±0.192、l-OHPが0.647±0.087であった。有害事象は22症例(95.6%)、66件の訴えがあり、発現した症状は手の痺れが10症例(43.5%)、発赤、色素沈着が各8症例(34.8%)、疼痛7症例(30.4%)、消化器症状の有害事象は吐気・嘔吐は4症例、17.4%、下痢1症例で4.3%であった。症状のグレードはG1が51件で有害事象件数の77.3%、G2が14件で21.2%、G3が1件で1.5%であった。発現時期は1クール終了時が12件で、有害事象発現件数の18.2%、2クール終了時が27件、40.9%、3クール終了時が15件、22.7%であった。【考察】同じフッ化ピリミジン系内服抗がん剤であるS-1は単剤療法では色素沈着21.3%、発疹11.8%、下痢18.7%、悪心・嘔吐は30.1%とされている。それに対しCapeは皮膚症状の有害事象の発現頻度が高いが、消化器症状は少ない。グレードも多くはG1の症状であり、発現時期も3クール終了時までに発現しやすいことが明らかとなった。臨床効果も5-FUの静注に対し同等とされている。このためCapeを用いる場合、アドヒアランスが重要となるが、皮膚症状のコントロールを行っていけば、患者にとり静注に比べて負担軽減となり、継続的な治療が行いやすいと考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

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