演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

XELOX療法における血管痛対策としてのアニメックの有用性の検討

演題番号 : P71-19

[筆頭演者]
新村 みどり:1 
[共同演者]
市野 ゆう子:1、古野 由美子:1、政 幸一郎:1、有留 邦明:1

1:公益社団法人鹿児島共済会南風病

 

【背景】現在、大腸癌外来化学療法において、ポート・フリー、通院回数の減少、点滴時間の短縮、薬剤投与の簡略化のためXELOX療法を選択する施設も少なくない。従来のFOLFOX療法と比べ患者および医療者の双方に利点も多いが、しばしばオキサリプラチン投与中の血管痛が問題となっている。以前より当院では血管痛対策を行っている(ホットタオルによる加温、希釈、ステロイド混入など)。今回2012年12月よりアニメックを導入し、当院におけるXELOX±Bevacizumab(BV)療法の血管痛対策としてのアニメックの有用性を検討した。【対象方法】当院にて、大腸癌化学療法としてXELOX±BV療法を実施した患者53例を対象に、従来の血管痛対策を施行した33例(C群;2010年10月~2012年8月)と、アニメックを施行した20例(A群;2012年12月~2013年4月)において、後ろ向きに比較検討した。評価項目は、血管痛の発現率とした。(ポート留置例は除外。)また、A群ではFRS(Wong-Baker Faces Pain Rating Scale)を用いて投与毎に血管痛を評価した。痛みを訴えた血管痛はFRS 3以上の血管痛とした。【結果】患者背景は、年齢中央値(C群64歳、A群63歳)、男/女(C群20/13、A群11/9)、術後補助化学療法/Stage IV(C群9/24、A群12/8)、XELOX/XELOX+BVの治療レジメン(C群17/16、A群12/8)、痛みを訴えた血管痛の発現頻度は、C群39.3%(13例/33例) vs. A群20%(4例/20例)(p=0.143)だった。血管痛により投与を変更・中止した症例はC群3例、A群0例であった。A群の血管痛において、延べ投与件数の血管痛の発現率は15.0%(9件/60件)、FRSにおける評価は(0/1/2/3/4/5=40件/11件/0件/7件/2件/0件)であった。注射針の太さ別の血管痛の発現率は、22Gは20.0%(6件/30件)、24Gは10.0%(3件/30件)(p=0.175)だった。【考察】今回、XELOX療法の血管痛対策として、アニメックを使用し注射針24Gを選択することで血管痛を軽減できる傾向はみられたが、症例数がまだ少ないため有意差は認められなかった。しかし、延べ投与件数から評価した血管痛の発現頻度は15.0%と低頻度に抑えられたことや、アニメックを使用した症例で血管痛により投与延期・中止に至った症例はみられていなことから現在の血管痛の対策としては有用性が期待できるのはないかと考えられる。本会ではさらに症例を追加検討し報告する

キーワード

臓器別:その他

手法別:がん看護

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