演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌SP療法施行時のMgSO4補充による腎機能障害抑制効果に関する後方視的検討

演題番号 : P71-9

[筆頭演者]
原田 靖基:1 
[共同演者]
岡本 克文:2、藤井 千賀:3、木村 豊:4、川瀬 朋乃:4、川端 良平:4、今井 秀樹:1、仲下 知佐子:1、名加 真樹:1、八野 芳已:3

1:箕面市立病院 薬剤部、2:社会福祉法人恩賜財団済生会和歌山病院 薬剤部、3:市立堺病院 薬剤科、4:市立堺病院 外科

 

【背景】進行・再発胃癌におけるTS-1+CDDP(SP)療法は第1選択として位置づけられており汎用されているレジメンの一つである。CDDPの用量規制因子は腎機能障害であること、またTS-1は腎機能により減量が必要な薬剤であることなどにより本療法施行時の腎機能障害は投与量維持や治療継続に非常に大きく関わる有害事象といえる。海外では、マグネシウム(Mg)の投与がCDDPによる腎機能障害の発現を抑制する可能性を示唆する報告が複数あり、NCCNレジメンテンプレートにはMg補充の推奨が明記されている。しかし日本においては推奨された投与スケジュールが存在せず施設間での統一が見られないのが現状である。【目的】胃癌SP療法における硫酸マグネシウム(MgSO4)投与の腎機能障害抑制に対する有効性について後方視的に探索的検討を行った。【対象と方法】2010年3月から2013年2月までの間にSP療法(TS-1:80mg/m2, CDDP:60mg/m2)を2コース以上行った胃癌患者30例を対象とした。2010年3月から2011年9月までのMg非投与群18例〔Mg(-)群〕と2012年2月から2013年2月までのMg投与群12例〔Mg(+)群〕について3コース以内の腎機能障害発現状況を比較検討した。Mg(+)群はCDDP投与前後にMgSO4を加えMgを計8mEq点滴投与した。腎機能障害についてはCTCAE ver.4.0を用いて評価を行った。【結果】Mg(+)群、Mg(-)群いずれにおいても1コース目は腎機能障害の発現は認められなかったが2,3コース目にはMg(-)群でgrade 1が2例、grade 2が1例みられた。【まとめ】胃癌のSP療法においてCDDP投与前後にMgSO4の点滴投与を行った患者には3コース以内にgrade 1以上の腎機能障害の出現はみられず、CDDP投与による腎機能障害抑制に対するMgSO4投与の有用性が期待できる可能性がある。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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