演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

レボホリナートカルシウムによる血小板減少症の経験

演題番号 : P71-6

[筆頭演者]
大城 充:1 
[共同演者]
門屋 健吾:1、佐藤 礼美:1、北原 知晃:1、鈴木 淳一:1、高木 隆一:1、森山 彩子:1、瓜田 祐:1、吉田 豊:1、田中 宏:1、大城 崇司:1、長島 誠:1、朴 英進:1、岡住 慎一:1、加藤 良二:1

1:東邦大医療セ佐倉病 外科

 

今回、われわれの経験したレボホリナートカルシウムによる血小板減少症の1例を報告する。
症例は60代男性、20XX年1月、切除不能大腸癌に対して双孔式人工肛門増設が行われ、化学療法目的で当科紹介された。20XX年2月よりオキサリプラチンの計画的休薬を行う方法でFOLFOX+B-mab療法を開始した。44コースでPD確認し2次治療としてFOLFIRI+B-mab療法開始したが、合計10コースでPD。K-Ras遺伝子は変異型であること、1次治療の治療奏功期間が20か月以上であったこと、1次治療終了から6か月経過していることから3次治療として再度FOLFOX+B-mab療法を開始し、4コース目で急激な血小板減少を認めた。当初、オキサリプラチンの副作用或いはヘパリン抗体獲得によるものを想定し、HIT抗体検査と同時sLV5FU2療法を行った。レボホリナートカルシウムが投与開始され約15分で気分不快を訴え投与中止、翌日の採血で血小板減少を認めた。
レボホリナートは、フルオロウラシルがチミジル酸合成酵素(TS)の活性を阻害する作用を強めることにより、抗腫瘍効果を増強させる作用があるとされている。添付文書では『レボホリナート・フルオロウラシル療法および持続静注併用療法はフルオロウラシルの細胞毒性を増強する療法であり、(以下省略)』と記載され、レボホリナート自体の副作用はあまり指摘されていない。本症例のように比較的長期にわたって化学療法が継続される症例も増えており、思いがけない副作用に遭遇することもある。今後も症例それぞれに注意深い観察が必要と思われた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:支持療法

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