演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

多職種で構成される化学療法ラウンドチームにおける薬剤師の関与

演題番号 : P70-10

[筆頭演者]
宮崎 俊明:1 
[共同演者]
清遠 朋巳:2、西野 光:2、田中 洋輔:3、植田 有香:1、川村 知子:1、濱田 真夏:1、筒井 由佳:1

1:近森病院 薬剤部、2:近森病院 看護部、3:近森病院 外科

 

【背景】がん化学療法において、副作用マネジメントが治療継続の可否を担うケースも少なくない。多職種がかかわることで副作用マネジメントの成功率が上がることが考えられる。近森病院(以下、当院)外来化学療法部門である点滴センターには専従薬剤師が配属され、入院、外来を問わない化学療法に関する業務を行っている。その一つとして専従のがん化学療法看護認定看護師や歯科衛生士、医師で構成されるがん化学療法ラウンドにも参加している。がん化学療法ラウンドを行い多職種が同時に患者を診ることで最適の支持療法を考案することが可能と考えられる。今回は、薬剤師が当院がん化学療法ラウンドで介入し、薬学的な観点で関与した事例を集積したため、報告する。【方法】2012年9月~2013年3月の半年間で外来および入院がん化学療法を受けた患者を対象としてがん化学療法ラウンドを行った。がん化学療法ラウンドを行った症例の中で、薬剤師が行った患者指導、処方提案、病棟薬剤師を含むスタッフへの情報提供、がん化学療法ラウンドに参加している看護師、歯科衛生士からの相談件数をそれぞれ集計した。【結果】化学療法ラウンドを行った患者数は34人、延べ133件であった。そのうち、薬剤師が関与できた事例の内訳は次の通りであった。セルフケア指導24件、処方提案23件、病棟スタッフへの情報提供5件。また、がん化学療法ラウンド参加看護師からの相談事例が12件、歯科衛生士からの相談事例が7件であった。【考察】がん化学療法ラウンドに参加することにより、薬剤師は副作用マネジメントおよび患者セルフケア指導を介して患者利益に貢献できた可能性が示された。また、歯科衛生士の加入により口腔内アセスメント力がチームとして向上し、この口腔内アセスメントに基づき薬剤師が処方提案を行うことで患者の口腔内トラブルを軽減することができたと考えられる。以上より、医師、看護師、薬剤師のみならず歯科衛生士や他職種と連携して行うがん化学療法ラウンドががん化学療法を受けている患者の問題点抽出に有用である可能性が示唆された。また、抽出された問題点に対して薬剤師が薬学的観点で関与することで、患者の副作用軽減に貢献できた可能性が示された。

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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