演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

沖縄県がん診療連携協議会と専門部会の活動による地域がん診療ネットワークの形成

演題番号 : P70-3

[筆頭演者]
増田 昌人:1 

1:琉球大学医学部附属病院 がんセンター

 

 沖縄県では、2009年10月に沖縄県がん診療連携協議会(以下、診療連携協議会)が発足し、委員には沖縄県福祉保健部長、県医師会長、有識者、患者関係者など34名が任命された。同時に下部組織として、「がん登録」、「緩和ケア」、「研修」、「相談支援」、「地域ネットワーク」、「普及啓発」の6つの専門部会が設立された。 部会委員は拠点病院の職員と限定せず、各地で活躍している医療者を積極的に任命した。また、県職員も積極的に委員とした。さらに、全ての部会に患者関係者に委員となって頂いた。部会の庶務は全て琉球大学医学部附属病院がんセンター職員が行い、事務的な仕事を委員が行うことは殆ど無かった。活動が軌道に乗るまでの2009年度から2011年度までは、全ての部会を毎月開催とした。常に会合することにより同志的結合が生まれ、自由闊達な雰囲気のなか、各部会委員の所属等に左右されず、数々のアイディアが生まれることになった。結果的に、沖縄県全域をカバーする強固な『地域がん診療ネットワーク』が形成されることとなった。 その結果、以下のような活動を行うことができた。 「がん登録」部会では、主に標準的地域がん登録システムの導入を行った。「緩和ケア」部会では、主に患者用緩和ケアパンフレットの作成と配布を行った。「研修」部会では、主に研修会の人材バンク(講演者リスト)の作成を行った。「相談支援」部会では、 ( 1 )各二次医療圏におけるがん患者サロンの創設と運営、 ( 2 )「患者必携 地域の療養情報『おきなわがんサポートハンドブック』」の毎年の改定と各2万冊の発行・無料配布、 ( 3 )医師向け「がん診療におけるチェックリスト」2,000部の発行・配布を行った。「地域ネットワーク」部会では、 ( 1 )医療計画のための医療機能調査の作成、 ( 2 )医療計画のための専門医療機関選定を行った。「普及啓発」部会では、 ( 1 )検診啓発ポスターコンテストと牛乳パックを利用した検診啓発、 ( 2 )県立学校保健主事研修会、 ( 3 )メディアセミナー&メディアドクターを行った。2011年に設立された「がん政策」部会では、 ( 1 )ロジックモデルを用いてのがん診療連携協議会の各専門部会の事業計画再構築作業、 ( 2 )がん対策に関するタウンミーティング、 ( 3 )沖縄県がん対策推進基本条例(協議会案)の立案、 (4 )沖縄県次期がん対策推進計画(協議会案)の立案を行った。

キーワード

臓器別:その他

手法別:地域連携

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