演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

根治的化学放射線治療が施行された食道癌患者における血液データに関する検討

演題番号 : P7-14

[筆頭演者]
野村 基雄:1 
[共同演者]
小森 梓:1、成田 有季哉:1、上垣 史緒理:1、新田 壮平:1、山口 和久:1、村山 巌一:1、谷口 浩也:1、門脇 重憲:1、高張 大亮:1、宇良 敬:1、安藤 正志:1、古平 毅:2、丹羽 康正:3、室 圭:1

1:愛知がんセ中央病 薬物療法部、2:愛知がんセ中央病 放射線治療部、3:愛知がんセ中央病 内視鏡部

 

【背景】食道扁平上皮癌 (ESCC)に対する標準治療は切除可能な場合は手術を中心とした治療である。手術不能/拒否例では化学放射線治療 (CRT)が治療選択肢の一つとして位置づけられる。日常診療上で簡便に行うことが可能な生命予後に寄与する血液データとして腫瘍マーカーやCRP、血小板数などが外科治療症例を基に報告されている。一方、CRTが施行されたESCCにおける上記の血液データと予後に関する検討の報告はない。【目的】CRTが施行されたESCCにおいて、治療前血液データと予後との関連性を検証することである。【方法】2003年2月~2012年4月に、1)胸部扁平上皮食道癌、2)stage II-IV(AJCC-TNM)、3)遠隔臓器転移なし、4) CRT、5)同時併用化学療法のレジメンが5-FU製剤+白金製剤、6) 総線量50Gy以上が照射された、連続した食道扁平上皮癌患者229例を対象にTNM分類、治療前の採血dataに関して予後との関連性をretrospectiveに検討した。【結果】年齢の中央値は65歳 (範囲、39-84歳)、性別 (男/女): 199/30、観察期間の中央値は15.2ヶ月 (範囲、1.6-114ヶ月)、観察時点で129例が死亡していた。原発部位 (Ut/Mt/Lt): 51/134/44、T stage (1/2/3/4): 32/14/99/82、N stage (0/1/2/3): 25/122/76/4、Stage (II/III/IV): 41/129/57であった。単変量解析の結果、年齢 (<65歳 vs.≧65歳)、T stage (T1-2 vs. T3-4)、AJCC-N stage (N0-1 vs. N2-3)、白血球数 (<8000/μl vs.≧8000/μl)、血小板数 (14万-30万/μl vs.<14万/μl or >30万/μl)、CRP (<1.0mg/dl vs.≧1.0mg/dl)、SCC (<1.5ng/ml vs.≧1.5ng/ml)が有意な因子であった。単変量解析で有意であった因子に対して、多変量解析を行った結果、T stage (T1-2 vs. T3-4)およびCRP (<1.0mg/dl vs.≧1.0mg/dl)が独立して予後と関連していた。【結論】食道癌化学放射線治療患者において、T stageおよびCRPは予後と関連している可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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