演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行食道癌の二次治療におけるドセタキセル療法とパクリタキセル療法の後方視的検討

演題番号 : P7-13

[筆頭演者]
新井 裕之:1 
[共同演者]
廣中 秀一:2、杉田 統:1、辻本 彰子:1、喜多 絵美里:1、中村 奈海:1、相馬 寧:1、鈴木 拓人:3、須藤 研太郎:1、中村 和貴:1、三梨 桂子:2、原 太郎:3、傳田 忠道:1、山口 武人:1

1:千葉県がんセンター 消化器内科、2:千葉県がんセンター 臨床試験推進部、3:千葉県がんセンター 内視鏡科

 

【背景】進行・再発食道癌に対する二次治療はドセタキセル(DTX)療法あるいはパクリタキセル(PTX)療法と言ったタキサン系薬剤が汎用されるが、標準治療は定まっていない。遠隔転移を有する食道癌既治療例に対するDTX療法の第II相試験は、奏効割合16%(6/38)と報告された。一方、前治療でプラチナ系抗癌剤を投与された進行・再発食道癌に対するPTX療法の第II相試験は、奏効割合44.2%(23/52)と報告された。今回、進行再発食道癌に対する二次治療としてのDTX療法とPTX療法の有効性および安全性を探索的に検討する。【対象・方法】対象は2010年4月から2013年2月までにDTXまたはPTXによる二次治療を開始した進行再発食道癌のうちタキサン系薬剤の前治療歴を有する3例を除いた30例(DTX16例、PTX14例)。化学療法のスケジュールは、DTX療法(70mg/m2/day、day1、q3w)、PTX療法(100mg/m2/day、day1、8、15、22、29、36、q7w)であった。効果判定基準は食道癌取扱い規約第10版、生存曲線はKaplan-Meier法、有害事象はCTCAEv4.0を用いた。【結果】DTX/PTX群の患者背景は、年齢中央値67(60-83)/68.5(61-78)、男:女 (15:1)/(8:6)、PS0:1(5:11)/(5:9)、組織型は全例で扁平上皮癌であった。前治療歴は、手術:化学放射線療法:化学療法 (2:16:0)/(3:9:5)(重複あり)であり、転移臓器(リンパ節:肺:肝:その他)は(14:6:4:1)/(8:5:2:3)、転移臓器数(0:1:2:3個)は、(0:8:7:1)/(1:8:5:0)であった。DTX/PTX群における全生存期間中央値は5.3/7.6か月、無増悪生存期間の中央値は2.3/4.0か月、標的病変を有する症例における奏効割合は0 %(0/14)/ 18.2%(2/11)であった。また、DTX/PTX群における主要なgrade3以上の有害事象は、白血球減少 50%/29%、好中球減少 38%/43%、貧血 6%/36%、疲労 0%/7%、末梢性感覚ニューロパチー0%/21%、発熱性好中球減少症13%/7%であった。【結論】進行再発食道癌の二次治療は、PTX療法がDTX療法と比較し、抗腫瘍効果および有害事象発現割合において高い傾向があった。いずれの治療が標準治療かを決定するには、より多数例での前向きな比較試験が必要である。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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