演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

食道癌化学療法時におけるGFO®投与による消化管毒性抑制効果に関する検討

演題番号 : P7-3

[筆頭演者]
武田 茂:1 
[共同演者]
渡邊 裕策:1、兼清 信介:1、北原 正博:1、吉野 茂文:1、岡 正朗:1

1:山口大学大学院消化器・腫瘍外科学

 

(目的)食道癌の化学療法(FP療法)においては高頻度に消化管毒性症状が出現しやすく、QOLや治療コンプライアンスを損ないやすい。今回われわれはグルタミン、食物繊維が配合されたGFO®(glutamine fiber oligosaccharide)の消化管毒性の発現抑制効果に対する有用性について、小腸粘膜の形態的変化の指標とされる、血中Diamine Oxidase(DAO)活性の測定により検討した。
(方法)化学療法の適応となった食道癌患者62人を対象に検討した。化学療法はFP療法(cisplatinː 70から80mg⁄mm2 day1, 5Fuː700から800mg⁄mm2 day1から5)を行った。GFOは3包⁄日を、化学療法開始1週間前から化学療法終了までの14日間に内服した(GFO群n=15)。DAO活性は化学療法前(Day0)、化学療法終了後(Day7)、休薬期間後(Day28)に測定した。観察期間中の消化管毒性との関連についてGFOを内服していないコントロール群(n=47)と比較しretrospectiveに検討した。
(結果)消化管毒性の頻度を比較すると、コントロール群vs GFO群で食欲不振と悪心嘔吐がそれぞれ26⁄47 vs 3⁄15と、20⁄47 vs 2/15でGFO群における発現頻度が有意に少なかった(p=0.017, p=0.04)。血中DAO活性はコントロール群ではDay0、Day7、Day28が、5.0±0.3 ,3.8±0.2, 4.6±0.3 (unit⁄L mean±SE)と、化学療法直後に有意に低下し (p<0.01)、休薬期間後には回復する経過を認めたのに対し、GFO群の血中DAO活性は、それぞれ3.5±0.2、3.8±0.3、3.8±0.3と期間中に変化を認めなかった。
(結論)食道癌化学療法におけるGFOの投与は消化管粘膜に作用して消化管毒性を軽減することが示唆された。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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