演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行再発食道癌に対する2nd line 5FU+Nedaplatin療法の有用性の評価

演題番号 : P7-2

[筆頭演者]
徳久 元彦:1 
[共同演者]
名取 穣:1、市川 靖史:1、後藤 歩:1、小林 規俊:1、秋山 浩利:2、國崎 主税:2、前田 慎:3、遠藤 格:2

1:横浜市大 臨床腫瘍科・乳腺外科、2:横浜市大院医 消化器・腫瘍外科学、3:横浜市大 消化器内科

 

進行再発食道癌に対する現在の標準的な一次治療はFP(5FU+Cisplatin)療法である。一方本邦では食道癌に対してNedaplatinも使用可能であり、腎機能障害例等の実臨床において選択されている。当科ではFPの副作用によるFP不耐症例のみならず、FP不応症例おいても2nd lineとして5FU+Nedaplatin (FN)療法を用いている。しかし、NedaplatinはCisplatinと交叉耐性が指摘されるなど、治療への貢献度は不明である。そこで今回、FP不応・不耐となった患者に対する二次治療FN療法の効果をretrospectiveに確認した。方法:当科において2008年1月から2011年12月の間に進行・再発食道癌に対して一次治療としてFPおよび二次治療としてFN療法を施行した33例(FP不耐12例、不応21例)を対象とした。全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)を評価項目として、不応・不耐に分けた比較評価を行った。結果:33症例のOSは13.5ヶ月、二次治療後の生存期間は7.3ヶ月で二次治療としてのFNのPFSは2.6ヶ月であった。33例中、FP不耐となりFNに移行した12例のOSは19.2ヶ月であり、腫瘍の進行によるFP不応の21例では12.9ヶ月と有意差が認められた(p=0.027)。一方、FP不耐例のPFS中央値は2.6ヶ月であり、FP不応例では2.5ヶ月と有意差が見られなかった(p=0.143)。結語:一次治療にFP、二次治療でFNを使用した進行再発食道癌のOSは13.5ヶ月と良好であった。FP不耐症例のOSはFP不応症例に比較して有意に良好であり、不耐例に対するFN使用の有効性が期待されるが、二次治療のFNはFP不応、不耐でPFSに差はなく、その効果においては不明であった。食道癌の化学療法の二次治療の是非に関してはさらに検討が必要であると思われた。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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