演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

消化管閉塞に対するサンドスタチンの有効性の検討

演題番号 : P68-11

[筆頭演者]
渡邊 愛:1 
[共同演者]
東風 貢:1、楊 昌洋:1、北條 暁久:1、舟田 知也:1、金森 規朗:1、藤井 雅志:1、高山 忠利 :1

1:日本大学医学部消化器外科

 

【目的】消化管閉塞におけるサンドスタチンの有効性を、投与前後の排液量減少率および症状により検討する。【対象】当科において2011年4月から2013年3月までの2年間に腸閉塞に対してサンドスタチンを使用した19症例 。【投与基準】減圧治療に無効症例あるいは減圧不能症例。【投与量・投与方法】サンドスタチン300マイクログラム/日、持続静脈投与。【患者背景】年齢は中央値64.2歳(41-88歳)。性別は男性14例、女性5例。疾患の内訳は悪性疾患では胃癌腹膜播種が8例、大腸癌腹膜播種が7例、良性疾患では癒着性イレウスが5例。経鼻胃管やイレウス管による減圧を行ったものが13例、減圧を行わなかったものが6例であった。【評価方法】胃管あるいはイレウス管からの排液量の減少率により評価。排液量による比較が困難な症例は、JCOG toxicity scaleを用いて症状により評価。【結果】約75%の症例でサンドスタチン投与後に排液量の減少を認めた。また投与前後の排液量を両群間でMann-Whitney U 検定を用いて比較したところ、p値0.0026で排液量は有意に減少を認めた。排液量による比較が困難な症例においても、55%の症例で症状の軽減を認めた。【考察】サンドスタチンの有効性は他の文献では44-82%と報告されており、今回の検討では同程度の結果であった。症状を評価の指標とした報告が大半である中で、イレウス管排液量という客観的な数値でも効果を確認し得た。【結語】悪性疾患・良性疾患いずれの消化管閉塞に対してもサンドスタチンは有効である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:緩和医療

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