演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Dasatinib投与後の胸水合併症例の検討

演題番号 : P67-5

[筆頭演者]
小笠原 正浩:1 
[共同演者]
太田 秀一:1、川村 直之:1

1:札幌北楡病院 内科

 

背景:第二世代チロシンキナーゼインヒビターのDasatinibは認容性が十分あり、Imatinib抵抗性あるいは不耐容の慢性骨髄性白血病(CML)に対しても奏効する。胸水は約10~20%の頻度で生じる有害事象であり、今回、Imatinib抵抗性のCML慢性期患者で、Dasatinibに変更後、胸水を合併した症例について検討したので報告する。患者背景・結果:男性5症例。年齢の中央値は64歳。Dasatinibの投与期間の中央値12カ月。効果は、血液学的完全完解が細胞遺伝学的部分寛解、細胞遺伝学的完全寛解が分子遺伝学的大完解(MMR)、MMRが分子遺伝学的完全完解となり、全例で奏効した。胸水は5例中2例に合併した。発症時の投与量はいずれも100mgで、リンパ球増加を認めた。発症までの期間は7日と14日であり、投与後早期に出現した。重症度はいずれもII度だったが、持続期間は54日と234日だった。治療には利尿剤とステロイドを用いた。結論:今回は少数症例の検討だが、5例中2例(40%)に胸水を合併したが、いずれも中等度であり、内服薬にて対処可能だった。胸水合併症例はいずれもリンパ球増加を認め、Dasatinibが奏効しており、Dasatinibによる免疫反応と治療効果との関連が示唆された。

キーワード

臓器別:造血器・リンパ

手法別:分子標的治療

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