演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

後腹膜原発の骨外性骨肉腫の一例

演題番号 : P66-10

[筆頭演者]
藤塚 雄司:1 
[共同演者]
富澤 秀人:1、田中 俊之:1、塩野 昭彦:1、町田 昌巳:1、本間 学:2、中山 紘史:3

1:公立富岡総合病 泌尿器科、2:公立富岡総合病 病理部、3:前橋赤十字病 泌尿器科

 

症例は74歳女性.他院より心窩部圧迫感と左上腹部腫瘤の精査目的で当科紹介受診.CTにて左腎背側に粗大な複数の石灰化を含む不均一な造影効果がある17cm大の腫瘍を認めたが,周囲臓器浸潤や遠隔転移は認めなかった.骨シンチグラフィにて遠隔骨転移を認めなかったが,腫瘍石灰化部位に集積を認めた.「石灰化を伴う左腎癌cT3aN0M0」と診断し,左根治的腎摘術施行した.周囲との癒着は強く,出血もあり脾臓も併せて摘出した.腫瘍は割面が白色充実性で、部分的に硬い石灰化を認めた。また,正常腎が腫瘍により圧排されている所見であった.病理組織では左腎の構造は保たれ実質への浸潤は認めず,腫瘍細胞が島状の軟骨,類骨組織を産生しており,後腹膜原発の骨外性軟骨芽細胞型骨肉腫の診断であった.術後3か月のCTで左腸腰筋前面に10mmの局所再発を認めた.重粒子線治療の適応について検討したが,経過中にCTで30mmと増大し,局所周囲に複数の再発腫瘍を認めたため重粒子線治療も適応外となった.全身化学療法の適応について他院整形外科に紹介し,姑息的放射線治療と併せて化学療法を継続している.局所再発に対し1回2Gyを25回の合計50Gy施行。化学療法としては,片腎のため腎毒性を考慮し,テラルビシン単独の化学療法を施行したがPDであったため,パゾパニブ投与を開始した.後腹膜原発の骨外性骨肉腫は非常に稀であり,術前の確定診断は困難である.画像検査では骨シンチグラフィによる評価が有用といわれている.骨外性骨肉腫は予後不良な疾患であり,化学療法の奏功率も低いため,治療としては局所切除が重要である.

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:病理

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