演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

順天堂医院における前立腺癌骨転移に対するマネージメント

演題番号 : P65-10

[筆頭演者]
寺井 一隆:1 
[共同演者]
久末 伸一:1、平野 央:1、深谷 香織:1、高畑 創平:1、家田 健史:1、知名 俊幸:1、青木 裕章:1、河野 春奈:1、塩澤 真司:1、高澤 直子:1、清水 史孝:1、和久本 芳彰:1、高木 辰哉:2、堀江 重郎:1

1:順天堂大学医学部付属順天堂医院 泌尿器科、2:順天堂大学医学部付属順天堂医院 整形外科

 

前立腺癌患者において骨転移は病勢を反映した重要な因子である。また、骨転移により引き起こされるSRE(骨関連事象)は前立腺がん患者のQOLを著しく低下させる。現在、SREの予防にゾレドロン酸水和物、デノスマブが有効である事が分かっている。そこで、今回我々は前立腺癌、骨転移症例でゾレドロン酸水和物または、デノスマブを使用している症例において、骨関連事象の有無、および骨関連事象に対する治療について後ろ向きに検討を行った。対象は当院にてSREに対する治療を行った前立腺がん患者53例である。前立腺癌診断時の年齢の中央値は71歳(49ー85歳)、診断時PSAの中央値は138ng/ml(11.8ー4416.4)、Gleason Scoreの中央値は8(7ー10)であった。診断時より骨転移を有する症例は45例であった。残り8例は前立腺がん進展に伴い骨転移が出現した。53例中SREは30例(55.6%)に認め、内訳は骨痛24例(45.3%)、脊髄圧迫症状で5例(9.4%)、病的骨折が2例(3.8%)であった。痛みのコントロールに対して放射線治療を行った症例は24例中16例(66.7%)で疼痛コントロールの目的に原因部位に対して、放射線照射が行われていた。また、脊髄圧迫症状についても当院では放射線照射にて対応しているため、5例中4例で放射線照射が行われていた。今回の検討よりSREが発生した症例では疼痛緩和、脊髄圧迫後のリハビリ、骨折に対する治療等の対応が重要と考えられる。この目的のためには緩和ケア科、リハビリ科、整形外科、放射線科と多くの科の協力の下で診療を行う必要があるものと考えられる。順天堂大学医学部附属順天堂医院では月に2回整形外科を中心としてSREカンファレンスが行われており、各科で治療方針を話し合う機会を持ち、SREに対応している。今回の検討結果をふまえ、今後、SREに対する我々の取り組みについて前向きに検討していきたい。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:チーム医療

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