演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

PSA監視療法患者のQOLは良好か?-多施設共同前向き試験:PRIAS-JAPANの報告-

演題番号 : P65-6

[筆頭演者]
杉元 幹史:1 
[共同演者]
平間 裕美:1、上田 修史:1、山口 秋人:2、橋根 勝義:3、頴川 晋:4、前田 佳子:5、筧 善行:1

1:香川大学医学部 泌尿器科、2:原三信病院、3:四国がんセンター、4:慈恵医科大学、5:東京女子医科大学附属青山病院

 

【背景と目的】Prostate cancer Research International: Active Surveillance (PRIAS)はオランダを中心に現在世界17カ国で低リスク前立腺癌に対して展開されているPSA監視療法の前向き観察研究である。わが国は2010年よりPRIAS-JAPANとしてこれに参加している。本体の研究に附随してPRIAS-JAPANでは独自に1年ごとのQOL調査を行っているので、その短期成績を報告する。【対象と方法】患者選択規準は、診断時PSA≦10ng/ml, PSAD<0.2ng/ml/cc, GS≦6, 陽生コア≦2本, T2以下であり、登録された患者は初期2年間は3か月ごとにPSA測定を、6か月ごとに直腸診を行う。また、前立腺再生検を1年目4年目7年目10年目以降5年ごとに施行し、再生検で初期の規準を逸脱する(Reclassification)かPSA倍加時間が3年未満で積極的治療が勧告される。登録時および、PSA監視療法を継続している患者には1年ごとにSF-8によるQOL調査を施行している。2010年1月より登録を開始し、2013年4月現在でのPRIAS-JAPAN 登録患者数は324例となった。年齢は45~87歳(中央値68歳)、PSAは1.5~9.93ng/ml(中央値5.2ng/ml)、陽性コア数は1本232名(71.6%)2本92名(28.4%)、GSは3+3が318名(98.2%)であった。QOLを評価できた症例数は登録時・1年後・2年後でそれぞれ292例・170例・40例だった。登録時・1年後・2年後のQOLを国民標準値(50)と比較し、さらにそれぞれの群間でも比較した。統計解析にはt-testを用いてp<0.05を有意差ありとした。【結果】登録時と1年後では下位尺度8項目すべてにおいて国民標準値より有意に高いQOLを示した。2年後でも5項目において(BP, GH, VT, SF, MH)国民標準値よりも有意に良好であった。また1年後は登録時と比較し、2年後は登録時と1年後と比較しても、QOLの低下は見られず良好なQOLを維持していることが示された。【結語】PSA監視療法に参加する患者の登録時のQOLは良好で、1年後および2年後でも高いQOLが維持出来ていた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:QOL

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