演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

去勢抵抗性前立腺癌に対する間欠的投与によるDocetaxel / Prednisolone療法の検討

演題番号 : P63-11

[筆頭演者]
八尾 昭久:1 
[共同演者]
岩本 秀人:1、眞砂 俊彦:1、森實 修一:1、瀬島 健裕:1、武中 篤:1

1:鳥取大学 泌尿器科

 

[目的]ドセタキセルを用いた化学療法は去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対する標準的治療であるが、その至適投与間隔、回数については定められていない。近年、病勢と有害事象のバランスを保つ目的で間欠療法が提唱されており、今回、CRPCに対する間欠的投与によるDocetaxel ⁄ Prednizolone(DP)療法の治療成績について検討を行った。[対象と方法] 2010年4月から2013年3月までに当院でCRPCに対しDP療法を3コース以上施行した21例を対象とした。DP療法の投与スケジュールは、day1にDocetaxel 70mg⁄ m2の点滴静注、Prednisolone 10mgの連日内服投与を3週間毎に施行した。効果判定はCR: PSA値が基準値に復した場合、PR:PSA値が50%以上の改善を呈するが、基準値までには復さなかった場合、NC: PSA値が治療前値より50%未満の改善か25%未満の増悪を呈した場合、PD: PSA値が治療前値より25%以上増加、あるいは画像上病変が25%以上の増大を示すか新病変が出現した場合とした。初期投与は3−6コースを行い、PR以上が得られた症例に対して一時休薬を行い、PSA値が治療前値まで上昇した際には再投与を行った。[結果]  DP療法導入時の平均年齢は72.2歳(62−81)、PSA値は240.3ng⁄ml(2.11−4058)、DP療法の平均施行回数は6.6回(3−16)、平均観察期間は15.0ヶ月(3−35)。初期治療後の効果判定はCR 6例(28.6%)、PR 9例(42.9%)、NC 2例(9.5%)、PD 4例(19.0%)であった。PR以上が得られ休薬を施行した13例について、休薬を継続している症例は3例に認め、その平均休薬期間は17.0ヶ月(7−32)であり全症例、初期治療の効果判定がCRであった。投与を再開した症例は9例に認め、それらの初期治療の結果はCR 3例、PR6例、平均休薬期間は5.2ヶ月(2−15)、でありCR群10.0ヶ月、PR群2.8ヶ月であった。全生存期間は、全症例で1年後92.9% 2年後66%、間欠療法が導入できた症例で1年後90%、2年後63%であった。無増悪期間は、全症例で中央値28.7ヶ月、間欠療法が導入できた症例で28.0ヶ月であり、本検討では有意な差を認めなかった。[結語] 特に初期治療でCRが得られた症例については、間欠療法により長期間の病勢のコントロールが得られる傾向にあった。間欠療法が実際の全生存期間、無増悪期間を延長するかは今後さらに症例を重ね検討する価値があると考えられる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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