演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における去勢抵抗性前立腺癌に対するドセタキセル少量分割投与の経験

演題番号 : P63-10

[筆頭演者]
上松 克利:1 
[共同演者]
中塚 浩一:1、山田 大介:1

1:三豊総合病院

 

【はじめに】去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対する治療としてはドセタキセルが標準治療薬となっている。しかしながらガイドライン通りの投与量では特に高齢者において副作用のコントロールが難しく、減量、中止や予定外の入院を余儀なくされることが多い。我々はドセタキセルを分割投与することで副作用を軽減させ、可能な限り外来で継続投与を行っている。その効果と副作用について報告する。【対象と方法】2006年1月から2013年3月までの間にドセタキセルを使用して化学療法を行った30例。ドセタキセルは40mg/bodyを3週連続投与し、1週休薬で1コースとした。症例によりドセタキセルは30-20mg/bodyに減量した。男性ホルモン抑制療法は継続し、デキサメサゾンは0.5~1mgを連日内服とした。ほぼすべての症例で原則外来にて投与を行った。【結果】平均年齢は75歳(65~87)、ドセタキセル投与前の平均PSA値は61.94ng/ml(2.74~309)であった。28例(93%)でPSA値の低下を認め、投与後の最低PSA値は24.03ng/ml(0.31~217.97)、平均低下率は65.9%(4~99)であった。PSA値が50%以上低下を有効例と判断すると16例(53%)が有効例であった。副作用として爪剥離を7例、全身倦怠感を3例、間質性肺炎を2例、好中球低下を1例、口唇ヘルペスを1例に認めた。経過中に副作用にてドセタキセル投与を中止したのは10例であった。2013年3月時点で10例が生存していた。【結語】ドセタキセルの少量分割投与は副作用のコントロールが比較的容易で、高齢者であっても外来で化学療法を継続することが可能であった。有効な選択肢の一つであると考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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