演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するドセタキセル療法にステロイド併用は必要か

演題番号 : P63-9

[筆頭演者]
今井 智之:1 
[共同演者]
川上 芳明:1、筒井 寿基:1

1:新潟市民病

 

【目的】当院ではTAX327試験結果が出る以前より、基本的にドセタキセル(TXT)単独療法をおこない、PDなどで中止した後、ステロイド療法に変更している。一般に去勢抵抗前立腺癌(CRPC)にTXTを使用する場合、プレドニゾロンの併用が標準レジメになっているが、TXT単剤に比べてステロイドを加えることが有用かを検討した。【対象】2008年6月から2012年5月までにCRPC症例にTXTを使用した27例中、TXT中止後にステロイドを開始した群(A群)10例とTXTの前あるいは途中から開始した群(B群)11例を比較した。ステロイドは基本的にデカドロン1ないしは2mg/日であった。治療中止例はすべて癌死であり、最期までステロイド治療は継続されていた。【結果】TXTの治療回数はA群3〜37回(14.3±10.2回)B群1〜44回(10.2±12.3回)であった。ステロイドの使用期間はA群6.8±4.0ヶ月、B群13.9±8.8ヶ月でB群が有意に長かった(p=0.03)。この調査では本治療が最終治療法である(治療中止=死亡)ことから、それぞれの治療の有効性をみるのに、TXT かつ/または ステロイドの治療期間で比較した。A群21.1±9.2ヶ月、B群19.8±13.8ヶ月であり、両者に有意差は認められなかった。2012年5月現在、A群の5例、B群の2例が生存し治療を継続している。【考察】あくまでも少数の後ろ向き調査であるが、2群間の治療期間に差が無かったことから、CRPCに対するTXT単独療法はステロイド併用療法に劣らず、ステロイド長期使用の副作用を考えると、TXT単独療法も意味があると思われた。なおA群のうち半数がまだ生存していることから、最終的に治療期間が延長し、TXT単独治療後にステロイドを始める方が生存に有意となる可能性がありうる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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