演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

前立腺全摘術後PSA再発に対する間歇的ホルモン療法の臨床的検討

演題番号 : P63-1

[筆頭演者]
井川 掌:1 
[共同演者]
計屋 知彰:1、竹原 浩介:1、大仁田 亨:1、酒井 英樹:1

1:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 腎泌尿器病態学分野

 

【目的】これまで当院において施行した前立腺全摘術後のPSA再発に対する救済治療としての間歇的ホルモン療法の成績について検討する。【対象・方法】術後5年以上観察が可能であった根治的前立腺全摘術後のPSA再発症例で間歇的ホルモン療法を導入した31例を対象とした。手術施行時の年齢中央値は65歳、PSA中央値は15 ng/ml。術後0.2 ng/mlを越えた時点をPSA再発と定義した。その後経過観察しPSA値が約1 ng/mlを越えた時点で原則1年間のGnRHアゴニスト投与によるホルモン療法を施行し、PSAが0.2ng/ml以下での安定を確認して終了とした。以後PSA値が再び1 ng/mlを越えた時点で次コースを開始した。【結果】根治手術後の観察期間中央値は126カ月(60-186ヵ月)、術後PSA再発までの期間中央値は16カ月で再発時のPSAは中央値0.34 ng/mlであった。ホルモン療法1コース目は手術後中央値36カ月、PSA再発後中央値19カ月で開始となり、この間のPSA倍加時間は中央値25.2 カ月であった。治療開始の予測因子は過去の解析結果と同様に臨床病期、再発時PSA値と再発後のPSA倍加時間であった。間歇ホルモン療法は平均2.6(1-9)コース実施され、1コースの施行期間中央値は12.1カ月で休薬期間中央値は10.3カ月であり、治療コース数が増えるに従って施行期間は延長し、休薬期間は短縮する傾向があった。全体でのホルモン療法施行期間は期間全体の約55%であった。観察中に再燃症例が1例、他因死が2例あったが、その他は全例生存中である。【結論】根治手術後のPSA再発に対する間歇的ホルモン療法は救済治療の1つとして有用と考えられ、比較的長期継続が可能と思われるが、これに伴うQOLを含めた評価も今後必要である。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

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