演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

動注化学療法を施行した膀胱癌患者の生存に関するDYRK2の発現の意義

演題番号 : P60-3

[筆頭演者]
野村 俊一郎:1 
[共同演者]
鈴木 康友:1、高橋 亮:1、濱崎 務:1、木村 剛:1、近藤 幸尋:1

1:日本医科大学 泌尿器科

 

【目的】膀胱癌の予後予測因子については、これまで治療前のperformance statusや臓器転移の有無といった古典的な臨床病理学的因子に基づいた効果予測が行われてきた。これからの治療には、より精度の高いテーラーメイド医療が必要であり、その導入には、分子生物学的見地から治療効果を予測するバイオマーカーが必要である。我々は膀胱癌患者の予後予測因子としてDual-specificity tyrosine-(Y)-phosphorylation-regulated kinase 2 (DYRK2)を検討した。【方法】2002年2月から2011年2月までの動注化学療法を施行したT1 high gradeとT2の膀胱癌患者44例を対象に、治療前の組織を用いて免疫染色とRT-PCRによりDYRK2の発現の有無を評価し、臨床病理学的因子との関係や生存期間を解析した。【結果】免疫染色によるDYRK2高発現群は5年生存率95%で、低発現群は5年生存率69.9%であり有意差を認めた (p=0.0167)。RT-PCRにおいても全生存において高発現は低発現と比して有意差を認めた(p=0.03)。DYRK2の発現と臨床病理学的因子の間には免疫染色とRT-PCRいずれの場合においても因果関係を認めなかった。【結論】T1 high gradeとT2の膀胱癌において、DYRK2が予後予測因子になり得ることが示唆された。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:バイオマーカー

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