演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

上部尿路のCISに対するBCG注入療法の成績

演題番号 : P60-2

[筆頭演者]
齋藤 直:1 
[共同演者]
近藤 恒徳:1、大前 憲史:1、高木 敏男:1、池澤 英里:1、飯塚 淳平:1、小林 博人:1、橋本 恭伸:1、田邉 一成:1

1:東京女子医科大病 泌尿器科

 

【目的】近年上部尿路のCISに対する治療としてBCG注入療法が注目されているがまだその有用性は明らかではない。また投与法も腎ろうを利用した方法やDJステントを利用した方法など様々で確立されたものがない。今回我々は上部尿路のCISに対してDJステントを用いてBCG注入療法を行い良好な成績を得られているので報告する。【方法】2008年7月から2013年1月にかけて当科で上部尿路のCISと診断されBCG注入療法を施行された6症例、10腎尿管について後ろ向きに検討した。平均経過観察期間は28.1ヶ月。投与方法は原則DJステントを留置しBCG81mgを生食40ccに解いて膀胱内に2時間注入した。週1回、計6回を1コースとし1コース終了後に尿細胞診を用いて効果判定を行い、class 3b以上を陽性として検討した。【結果】平均年齢は75.1歳で6例中5例が75歳以上であった。さらにそのうち1例は単腎症例であった。また4例は両側のCISであった。有害事象としては投与期間中5例に38℃以上の発熱を認め、5例に膀胱刺激症状を認めたがそれぞれ抗生剤およびNSAIDsの内服にて対応し、全例全6回を完遂した。そして全例一旦尿細胞診は陰性化した。治療後上部尿路への再発は1例のみ。同時に両側に施行したうちの片側に認めたが本人の希望で無治療経過観察中である。治療後1年での非再発率は100%、2年では85.7%であった。【結論】今回の検討で上部尿路のCISに対して当院で施行しているDJステントを用いたBCG注入療法の安全性、有効性が確認された。高齢者や単腎症例、両側CISの症例に対する治療法の選択肢の1つとして考慮される価値が十分あると考えられる。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:局所療法

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