演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行・再発乳がんに対するパクリタキセル+ベバシズマブ療法の検討

演題番号 : P6-7

[筆頭演者]
永崎 栄次郎:1 
[共同演者]
柵山 年和:1、荒川 泰弘:1、宇和川 匡:1、宇野 真二:1、小林 雅夫:3、神尾 麻紀子:2、加藤 久美子:2、野木 裕子:2、鳥海 弥寿雄:2、武山 浩:2、小林 直:1、相羽 惠介:1

1:慈恵大病 腫瘍・血液内科、2:慈恵大病 乳腺・内分泌外科、3:慈恵大病 放射線科

 

ベバシズマブ (Bev)はVEGFに対するモノクローナル抗体で、血管新生を阻害し抗がん薬の腫瘍内への到達を改善させることで抗がん薬効果を向上させる。 再発進行大腸がん・非小細胞肺がんに対して標準治療の一つとなっている。 進行・再発乳がんでは抗がん薬と組み合わせることによりPFSの延長が認められたことから、本邦でも2011年9月より使用可能となった。 今回、当院での使用経験を報告する。[対象と方法]2011年9月から2013年4月の間に当院でパクリタキセル (PTX)+Bev治療を施行した22例について検討を行った。治療は承認用法・用量に準じた。[結果]年齢中央値55.5歳(範囲:37-75歳)。HR(+) 16例、HR(-) 7例で、HER2陽性例はいなかった。転移個数は中央値2臓器 (範囲:1-5)で4臓器以上3例、3臓器7例、2臓器8例、1臓器4例であった。部位は骨17例、肺9例、リンパ節9例、肝8例、胸膜4例、脳1例、腹膜1例であり、18例 (78.3%)が内蔵転移を有していた。化学療法の前治療は中央値2レジメン (範囲:0-6)、3rd line以降で用いられていたのは8例であった。施行コース数は中央値5コース (範囲:1-17)であった。評価可能で標的病変を有する11例中PR 4例 (30.8%)、SD 4例 (30.8%)、PD 3例 (23.1%)であった。非標的病変のみの7例中NonCR/NonPD 5例 (71.4%)、PD 2例 (28.6%)であった。そのうちTriple negative 6例で4例(66.7%)に臨床的な効果を認めた(PR+SD+NonCR/NonPD)。また、3rd line以降の症例7例中4例 (57.1%)に臨床的効果を認めた。TTF中央値343日であった。副作用は好中球減少58.3% (G3以上25%)、末梢神経障害81.8% (G3以上9.1%)、AST/ALT上昇 54.5% (G3以上9.1%)、高血圧 45.5% (G3以上18.2%)、鼻出血 45.5% (G3以上0%)、尿蛋白 25%であった。重篤な副作用はなかった。[まとめ]PTX+Bev治療は奏効率が高く、長期間病勢をコントロール出来た。またTriple negativeや3rd line以降の症例でも比較的高い効果を認めた。副作用はPTXの神経障害に加えBevによる高血圧、鼻出血を認めたが重篤なものはなかった。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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