演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

パクリタキセル+アバスチン療法における爪障害の出現状況調査

演題番号 : P6-6

[筆頭演者]
布谷 玲子:1 
[共同演者]
島田 ひろ美:1、佐野 元彦:2、石田 文孝:3、中井 麻木:3、大西 清:3

1:埼玉医科大学総合医療センター 看護部、2:埼玉医科大学総合医療センター 薬剤部、3:埼玉医科大学総合医療センター  乳腺・内分泌外科

 

【はじめに】乳がん治療で多く使用されているパクリタキセルは、爪障害の発生頻度が高い製剤と言われているが、従来のレジメンでは、その多くが爪の変色や線状隆起などGrade1程度の症状であった。しかし、パクリタキセル+アバスチン療法を施行した症例の中には強い痛みや、爪部からの排膿により日常生活動作の制限を伴うケースが散見される様になってきている。今回われわれは、乳がんに対するパクリタキセル+アバスチン療法による爪障害の出現状況について検討した。【目的】パクリタキセル+アバスチン療法における爪障害の出現状況を把握する事。【対象と方法】対象は、平成24年2月~平成25年3月末までに外来化学療法室でパクリタキセル+アバスチン療法を実施した乳がん患者。外来化学療法室看護師記録の記載内容から、爪障害の状態をCTCAE v4.0を用いて評価を行いその発生状況を調査した。【結果】パクリタキセル+アバスチン療法を導入された18名の乳がん患者うち、爪障害に関する記載があったものが14名であった。Grade0(爪に変化がない)が3名(20%)、Grade1(爪の変色、爪が浮く、爪の痛み)が8名(60%)、Grade2(爪の強い痛み、爪の剥離、爪の排膿)が3名(20%)であった。Grade2が出現した症例で爪の痛みが強く不意に子供に触れられたことで激痛が生じ子供と接することに不安が生じたケースもあった。今回の調査から、パクリタキセル+アバスチン療法で爪障害のGradeが高いことが明らかになった。【まとめ】パクリタキセル+アバスチン療法では自覚症状を伴う爪障害が出現することが多い。圧倒的に女性の多い乳がん患者の場合、爪障害は、家事などの日常生活動作への影響が大きく、生活の質の低下に直結する重大な要因となる。抗がん剤治療を継続していくためにも導入時から爪障害に対する適切なケアについて情報提供し、爪障害予防および症状出現時のケアに対する取組みが必要と思われた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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