演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者を含めた当院でのfulvestrantの使用経験症例の検討

演題番号 : P6-2

[筆頭演者]
徳川 奉樹:1 
[共同演者]
小山 拡史:1、箱井 佳子:1、酒井 恵:1、玉井 夕季子:1、狗井 麻由:1、高野 晴巳:1

1:市立奈良病院 乳腺外科

 

はじめに:進行・再発乳癌での治療においては、 高齢者を含めて薬物治療を行うこと自体が 困難なことも多く、薬剤選択も困難ことがあると考えられる。新規薬剤が増えることは、患者にあった選択肢の増加につながり患者への治療幅を広げるものと考える。そういった中で2011年11月承認後使用可能となったfulvestrantについて当院での使用経験をふまえ検討した。使用症例は10症例で、主たる転移部位は3例が肝転移、肺転移2例、骨転移3例および鎖骨上部・頸部リンパ節転移2例であった。5例はPRが得られうち3例は12か月以上のPRを維持している。2例は短期間でのPD、残り3例は6ヵ月以上のSDであった。投与経路が臀筋筋肉内であることから高齢者などでの臀筋のやせた患者では初回投与でのエコー下による投与が安全であった。すべての症例で投与経路による副作用は軽度の注射部位違和感程度であった。注射部位の出血、筋肉痛および四肢の可動制限などは認めなかった。また12か月以上PRの認められた軽度腎機能障害患者1症例での投与も腎機能障害の悪化なく投与継続が可能であった。まとめ:1.ホルモン療法の前治療奏功期間が長い症例は長く奏功する傾向があった。2.化学療法後の再ホルモン療法でも効果を認める症例があった。3.fulvestrantは心不全を伴った高齢者にも安全な投与が可能であった。4.副作用は比較的軽微で、比較的マネージメントしやすい薬剤であった。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:内分泌・ホルモン療法

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