演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

転移性卵巣腫瘍に対する外科的緩和医療の成績

演題番号 : P59-9

[筆頭演者]
岩城 久留美:1 
[共同演者]
辻 靖:2、川原田 陽:1、斉藤 学:3、山本 和幸:1、小野田 貴信:1、鈴木 善法:1、北城 秀司:1、奥芝 俊一:1、加藤 紘之:1

1:斗南病院 外科、2:KKR札幌医療センター斗南病院 腫瘍内科、3:KKR札幌医療センター斗南病院 婦人科

 

はじめに 転移性卵巣癌の原発巣は胃癌、乳癌、大腸癌に多いと言われている。予後は不良であるが、疼痛や下腹部膨満感などの有症状例も多く、緩和治療としての外科的切除も選択肢の一つとしてあげられる。今回、当科において転移性卵巣癌に対して卵巣摘出術を施行した7例を経験したので報告する。症例 原発は胃癌5例、乳癌1例、大腸癌1例。4例に下腹部痛、6例に腹部膨満感(重複あり)といった症状があった。
結果 手術は両側付属器切除術を5例、片側付属器切除術を2例に行った。検体重量中央値は852g(665-3342g)であった。手術時間は中央値90分(49-134分)、出血量中央値は147g(5-520g)であった。6例は術後1週間で退院可能であった。腹腔内癒着が強く広範囲の癒着剥離を要した1例に術後腸管穿孔を来たし再手術が行い術後20日で退院となった。全症例で自覚症状の改善が認められた。術後化学療法として胃癌症例はシスプラチンやパクリタキセルを中心に、乳癌症例はエリブリンを、大腸癌症例は5FU/LVを中心に化学療法を行った。生存期間中央値は10ヶ月(4ヶ月~2年2ヶ月)であった。
考察 転移性卵巣癌は外科的治療を施行しても予後への寄与は不明である。しかし他の治療での疼痛や腹部膨満感に対する症状緩和が困難な際には、緩和治療の一環として選択肢の一つになりうると考えられる。
結語 癒着が高度で広範囲に剥離を要した症例を除き、外科的切除による侵襲は軽度であり、症状緩和には効果的であったことから、緩和治療としての選択肢となりうると考えられた。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:緩和医療

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