演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科における卵巣がん終末期医療

演題番号 : P59-4

[筆頭演者]
堀江 弘二:1 
[共同演者]
沼田 彩:1、三浦 紫保:1、久保田 和子:1、橋本 耕一:1、荷見 よう子:1、横田 治重:1

1:埼玉県立がんセ 婦人科

 

【目的】卵巣癌治療において増悪をきたした症例の終末期医療に対して臨床的検討を行い,治療内容の適応と予後について考察する.【結果】当科で2011.10月から2013.4月までに終末期医療を受けて死亡した卵巣癌患者20例(初回治療時;2c期2例,3b期1例,3c期13例,4期4例)は,組織型はSerous 7例,Clear 5例, Mucinous 2例Endometrioid 1例,その他2例,不明3例で,死亡時の年齢中央値61歳(37-80歳),全生存期間は中央値24ヶ月(1-80)であった.抗がん治療未施行の3例を除く17例の増悪後の抗がん剤治療は,平均で1.6レジメン(0-3),6.6コース(0-17)施行され,増悪後の生存期間は中央値8ヶ月(1-55),最終の抗がん剤治療からの生存期間は中央値で4ヶ月,2ヶ月未満で死亡に至ったのは7例であった。病状悪化に伴う初期の主症状(重複あり)は疼痛(40%),腹部膨満感(40%),呼吸困難感(15%),咳(15%),倦怠感(15%),嘔気(10%),イレウス(10%),浮腫/発熱(10%)などで,対症緩和的治療として放射線照射3例,腹水穿刺4例,胸水穿刺3例,その他カテーテル挿入等3例に施行していた.全例にオピオイド(Opi.)が投与され,ステロイド(Ster.)投与例は18例,それぞれの投与期間は中央値Opi. 66日(1-1847日), Ster. 52日(6-1847日)であった.オピオイド導入時にPS 3-4であった7例は全例死亡まで入院となり,使用期間の中央値12日,入院期間は最長118日であった.死亡から起算した全症例のBest Supporitive Care(BSC)期間は中央値2.5ヶ月(0-21),訪問看護などの在宅支援は10例(50%)に導入され,当院緩和ケア科への転科5例,転医2例であり,在宅看取りに至ったのは2例であった.BSC期間中の入院回数及び延べ入院日数はそれぞれ2回(1-5回),40日(2-118日)であった.【総括】抗がん治療に対して抵抗性となった症例の予後は不良であり,適切な予後予測とBSCへの移行タイミング検討が重要であると考えられた.

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:緩和医療

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