演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Triweekly TC療法困難例に対するweekly TC療法の安全性、有効性に関する後方視的検討

演題番号 : P59-3

[筆頭演者]
高橋 寿々代:1 
[共同演者]
竹井 裕二:1、藤原 寛行:1、町田 静生:1、種市 明代:1、佐藤 尚人:1、野中 宏亮:1、永島 友美:1、吉田 智香子:1、鈴木 光明:1

1:自治医科大学 産婦人科

 

【目的】卵巣癌の標準的化学療法はパクリタキセルとカルボプラチンの3週間隔投与法(triweekly TC療法)である。しかし、高齢、performance status(PS)不良、重篤な合併症などのためにtriweekly TC療法の施行・完遂が困難と予想される症例は有害事象が少ないレジメンが考慮される。我々はこのような症例に対しweekly TC療法を施行してきた。その有効性と安全性について報告する。【方法】2008年1月から2012年12月までに進行卵巣癌と診断され、first line chemotherapyあるいはneoadjuvant chemotherapyとしてweekly TC療法を施行した症例を後方視的に検討した。投与方法はパクリタキセル60mg/m2およびカルボプラチンAUC2をday1、8、15に投与し、28日周期を原則とした。腫瘍縮小効果はRECISTver1.1を用いて判定し、有害事象はNCI-CTCAEv4.0を用いて評価した。【成績】対象は18例(IIIc期8例、IV期10例)。年齢の中央値は74(30‐82)歳。PSは1:1例、2:5例、3:12例だった。Weekly TC療法施行回数の中央値は6(1‐12)サイクルだった。腫瘍縮小効果はcomplete response 7例、partial response 5例、stable disease 2例、progression disease 4例(1サイクル後に本人希望で治療中止にした2例を含む)で、奏効率は67%、疾患制御率は78%だった。Progression free survivalの中央値は10(1-53)ヶ月、overall survivalの中央値は15.5(1-53)ヶ月で、4年生存率は35%だった。Grade3/4(G3/4)の血液毒性は白血球減少7例(39%)(G3: 6例、G4: 1例)、好中球減少8例(44%)(G3: 5例、G4: 3例)で、貧血、血小板数減少は認めなかった。Grade2(G2)以上の非血液毒性は脱毛(8例は詳細不明)5例(50%)、肝酵素増加2例(11%)(G3: 1例あり)、クレアチニン増加3例(17%)、悪心/嘔吐3例(17%)、末梢神経障害1例(6%)、下痢2例(11%)(G3: 1例あり)が認められた。全339(113サイクルx3)回の投与機会のうち、277回(82%)の投与がスキップせずに施行できた。パクリタキセルおよびカルボプラチンによるアレルギー反応はみられなかった。【結論】治療前の状態が不良である症例に対し、薬剤を少量分割投与することにより比較的有害事象も少なく安全に施行でき、かつ、ある一定の有効性も得られた。高齢、PS不良、重篤な合併症などの理由でtriweekly TC療法を施行しづらい症例にはweekly TC療法が一つの選択肢となり得るかもしれない。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

前へ戻る